...薪(まき)でも割るようにメリメリと引裂かれる...
海野十三 「赤外線男」
...薪を割る斧の音が辺(あたり)の樹海に冴え冴えと響き渡る...
大阪圭吉 「闖入者」
...更級(さらしな)や姨捨山(おばすてやま)の月ぞこれ今朝(けさ)は早薪(まき)割る音や月の宿九月二十二日 姨捨行...
高浜虚子 「六百句」
...それから二個ずつ中性子が出て今度は四個の核を割る...
永井隆 「長崎の鐘」
...看護婦が頭の骨を割る器械や...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...たして二で割る現代の政治家ではないが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...石でも抱かなきゃ口を割る野郎じゃねえ」「で?」「俺は銅六の家を見に来たのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無疵の大鉞の中程に鉈(なた)を入れて、一氣に割ると、中から半紙二三枚に書いた密書が一通...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もろぐるまが終るとまた縫い合わせて首のないまま直立させ、背骨を切り割る...
服部之総 「せいばい」
...空の一方から虚空を切り割るような爆音が遠雷のようにころげてきた...
久生十蘭 「だいこん」
...尿で潤した布片でその幹を巻き竹を割るとこれを獲る...
南方熊楠 「十二支考」
...折角の喧嘩が又ブリ返すたい」「その禿頭(はげあたま)をタタキ割るぞ畜生」「止めとけ止めとけ...
夢野久作 「近世快人伝」
...レモンを割ると強い匂いに日本の青葉のころが身にしんで来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...いきなり新九郎の平青眼を踏み割るが早いか...
吉川英治 「剣難女難」
...割るようにして訊くぞ」信長は...
吉川英治 「新書太閤記」
...口を割るような男に...
吉川英治 「親鸞」
...口を割るとは思われない...
吉川英治 「平の将門」
...「こやツ、なにするかっ――後ろからぶっ斬れッ」槍を引っぱり合いながら、一人がさけぶと、一人は抜刀して、「こなくそッ」と、風を割る...
吉川英治 「松のや露八」
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