...次第次第に剪除(せんじょ)されて行くのみである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...一寸剪刀の手を止(や)めて...
薄田泣菫 「茶話」
...熱心にぱちんぱちんと剪(はさ)み取ってくれている...
太宰治 「善蔵を思う」
...袖の中から剪刀(はさみ)を出して喉を突いた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...それがいまから考えましてもよほど長い時間だったのでござりましてわたくしどもがそうしておりまするあいだに女中が蝋燭(ろうそく)のしんを剪(き)りに二度も三度も立っていきましたし...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...舌癌(ぜつがん)で舌の右だか左だかの半分を剪断(せんだん)するというので...
寺田寅彦 「追憶の医師達」
...剪(はさみ)で細君が三分に苅ってくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...おふさは教師の後姿を見て居たが又喉底から搾り出す樣な聲をさせて女房が忙し相な剪を止めてこちらを見た時自分の頬を撫でたり...
長塚節 「おふさ」
...ボール紙を剪(き)つて...
中原中也 「星とピエロ」
...時には畳を一枚々々はすかひに剪られてゐる時もあつた...
林芙美子 「瀑布」
...この草本は剪金花と名づく...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...爪を剪ってやるために籠から掴み出さなければならぬ...
室生犀星 「人真似鳥」
...」断片は剪刀(はさみ)で截り取つたものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この剪刀(はさみ)の痕を存した断片は饗庭篁村さんの蔵儲中にある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ところが今年は剪刀(はさみ)で切ったり...
森鴎外 「食堂」
...細く長く剪(き)って垂(た)れて...
柳田国男 「海上の道」
...純白でたけの長いものをいろいろの形に剪(き)って...
柳田国男 「年中行事覚書」
...木犀を剪って、活けるつもりで、そのまま出奔したもののようであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
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