...「一幅淞波(いっぷくのしょうは)誰剪取(たれかせんしゅせん)春潮痕(しゅんちょうのあとは)似嫁時衣(にたりかじのい)」とうたった詩人石(せきたい)翁をしてあの臼(うす)を連ねたような石がきを見せしめたら...
芥川龍之介 「松江印象記」
...鉄の沓(くつ)と剪断部とは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...剪(はさみ)で二(ふた)つばかり制服(せいふく)の胸(むね)を叩(たゝ)いて...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...後ではわたしを罵った人が警察で辮子を剪られた...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...正信は剪刀を以て其喉を切りて...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...炎天に立出でて人またたきす会のたび花剪(き)る今日は額(がく)を剪る美しき蜘蛛居る薔薇(ばら)を剪りにけり黒ずんだ染(し)みが美くし孔雀草(くじゃくそう)七月三日土筆(つくし)会...
高浜虚子 「六百句」
...熱心にぱちんぱちんと剪(はさ)み取ってくれている...
太宰治 「善蔵を思う」
...円朝の怪談で有名な彼(か)の『牡丹燈籠(ぼたんどうろう)』は『剪燈新話』の中の『牡丹燈記』から出たもので...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...それは私が支那の怪談が好きで、晉唐小説六十種、剪燈新話、聊齋志異などと云ふやうな物を手あたりしだいに讀んでゐた關係から、怪談に特殊な興味を覺えてゐたことも原因してゐるのであらう...
田中貢太郎 「「日本怪談全集」序」
...剪(はさみ)で細君が三分に苅ってくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...花は剪(き)ってロンドン...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...うるそうして……」「何がうるさかと?」「云わん!」「云わんか?」「云いとうはなか!」刀で剪(き)りたくなるほど...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...剪定(せんてい)されて壁を形成し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...剪り去られた書牘の前半に見えてゐたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...四五日まえから咲きだした菊のひと枝を剪(き)ろうとして...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「いまは何刻(なんどき)か?」枕前の燭(しょく)を剪(き)っていた寝ずの宿直(とのい)や典医が...
吉川英治 「三国志」
...前髪を剪(き)るや剪らぬまに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...清盛の死は、古典平家や盛衰記の筆者も、おそらく、燭を剪(き)り、鬼魂をこめて、描破に精を傾けたろうと思われる、全巻中での歴史的な場面である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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