...「剪燈新話(せんとうしんわ)」を飜案した浅井了意(れうい)の「御伽婢子(おとぎばふこ)」は寛文(くわんぶん)六年の上梓(じやうし)である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...老媼(ばあや)はびっくりして剪刀をもぎとったが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...剪刀(はさみ)で断ってしらべてみた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...駝師(うえきや)が剪裁(せんさい)の手を尽した小庭を通って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...二条の刃が春の夜風を剪(き)って相正眼に構えたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...得意の投げ錢がサツと夜風を剪つて曲者の面上へ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...闇を剪(き)って飛びます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その長い髪の毛を小さく剪つて...
林芙美子 「清修館挿話」
...今剪(き)ってあげましょうね」お祖母さんという人は...
宮本百合子 「毛の指環」
...もうそろそろ剪ってもどろうと...
室生犀星 「日本の庭」
...剪燈余話(せんとうよわ)を読む...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...細く長く剪(き)って垂(た)れて...
柳田国男 「海上の道」
...木犀を剪って、活けるつもりで、そのまま出奔したもののようであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...其(その)店頭の旗に「漢興剪髪(かんおこるはつをきれ)」などと大書(たいしよ)して居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...剪(き)り揃えさせておられたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...籬(まがき)に咲いていた白菊(しらぎく)を剪(き)った...
吉川英治 「親鸞」
...剪(き)って挿(い)けたばかりのような牡丹(ぼたん)のつぼみが笑みを割りかけている...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...燈芯の灯を剪(き)って...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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