...立錐(りつすゐ)の地を剩(あま)さゞるこの大密畫は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...剩(おまけ)に名高い吝嗇家(しみつたれ)だつた作松は...
石川啄木 「赤痢」
...昌作叔父さんと來たらまあ怎うでせう! 町の人達も嘸小川の剩(あまさ)れ者だつて笑つてるだらうと思ひましてね...
石川啄木 「鳥影」
...すなはち生産過剩といふ流行病が發生する...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...すなはち他の勞働を支配すべき何らの餘剩を生じないところの...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...また最も有力に、機械と分業との破壞作用、資本と土地との集中、生産過剩、恐慌、小資本家と小農との必然的滅亡、プロレタリヤの悲慘、生産界の無政府状態、富の分配の驚くべき不權衡、諸國民間における必死の産業戰爭、舊習慣、舊家族關係、舊國民性の解體を論證した...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...この澤山の落葉は生命の過剩を思はした...
千家元麿 「自分は見た」
...自意識過剩といふものは...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...剩す所は一千三百餘里に過ぎず...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...雜誌屋がその餘剩を四五人以外の人に施さない以上...
直木三十五 「春夫偏見」
...これが又驚くほど手間取つて剩錢(つりせん)を持つて來た...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...意識過剩になつて...
林芙美子 「就職」
...かの女の心の過剩を...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...お前に調節されて、外部の過剩も、われわれの内部では平衡する...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...これは熟練な金工ヴェールンドが、家出した妻の歸るのを待ちながら、拵へて置いた指環をニャールの王に奪はれ、剩へ、奴隸のやうに足の筋をきられて、ある島に禁錮せられた怨みから、王の二子をだまして殺し、指環を修繕に來た王女に暴行して、自分の工夫した翼をつけ、空をとんで逃げてしまつたといふ話ですが、これはドイツにある鍛冶ウイラントの話そのまゝで、ゲルマン民族に共通のものであります...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...叙事は精緻(せいち)を極めて一の剩語(じようご)をだに著けない...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...その餘剩品を返して來た程度にとどまる...
吉川英治 「折々の記」
...糖分過剩の兆候がみえる...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索