...字を剩(あま)すこと凡そ三たび...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...剩(おま)けに不愉快な思ひをするのは下らん話だからね...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...剩(あまつさ)へ此(こ)の四五日(しごにち)...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...さうして其剩餘(そのじようよ)を以(もつ)て從來(じうらい)の借金(しやくきん)の整理(せいり)をして行(い)くより外(ほか)には途(みち)はないのである...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...それかといつてトルルトにそんな非道い暮しもさせられませんから家の費用を剩すといふ譯にも行きませんしね...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...剩員淘汰と共にやめられた男だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...すなはち生産過剩といふ流行病が發生する...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...自意識過剩といふものは...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...剩す所は一千三百餘里に過ぎず...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...剩錢(つりせん)なきを以て物價の單位拾圓となる...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...借金に剩錢(つりせん)は出せねえからそのまゝ」「馬鹿野郎」平次もポンポン言ひましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...剩つた米を安くかつて米店をはじめたり...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...意識過剩になつて...
林芙美子 「就職」
...俸給の餘剩(あまり)を積んで購(あがな)つて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...そしてこの空語の内容はマルサスの人口法則或は寧ろ過剩人口法則である...
三木清 「歴史哲學」
...此の過剩な小鳥の群を...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...糖分過剩の兆候がみえる...
吉川英治 「折々の記」
...デザイン過剩を氣にしだすと...
吉川英治 「折々の記」
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