...叔父は断髪姿で外出しては剣呑だというので...
伊波普猷 「私の子供時分」
...内藤(湖南)の宅(うち)は剣呑(けんのん)だな...
薄田泣菫 「茶話」
...――つまりこんな場合にいちばん剣呑(けんのん)なしろものなんで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...剣呑(けんのん)でございますよ……あけっぱなしというところまでは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...山水(やまみず)も剣呑(けんのん)でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...吹き出したけれども剣呑(けんのん)は剣呑です...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ今晩が剣呑(けんのん)でござんすからな...
中里介山 「大菩薩峠」
...後(あと)から尾(つ)いて行くものが剣呑(けんのん)だ...
夏目漱石 「虞美人草」
...かえって剣呑(けんのん)だ...
夏目漱石 「坑夫」
...しかし剣呑(けんのん)ですよ...
夏目漱石 「野分」
...それを用心深い百代子が剣呑(けんのん)がって...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あれを忘れずにいて下さればいいのです」「下宿の世話なんかするものあ剣呑(けんのん)だという事ですか」「そう露骨(ろこつ)に云うと...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...御母さんは肥っているから剣呑(けんのん)だ...
夏目漱石 「門」
...私も少々剣呑(けんのん)になってるんですよ...
夏目漱石 「門」
...ちょうど木槿垣(むくげがき)を一重隔てて南隣りは沈澱組(ちんでんぐみ)の頭領が下宿しているんだから剣呑(けんのん)だあね」「困るね」と東風君が気の毒そうに調子を合わせる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...剣呑(けんのん)せんばんで戦術上のあらゆる理論を越えたものがたくさんあった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とても剣呑(ケンノン)で発表出来ないね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すくなくとも夜中(やちゅう)だけは繃帯を解いて鍵をかけておかないと剣呑(けんのん)ですよ...
夢野久作 「一足お先に」
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