...多少剣呑(けんのん)である...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...お前の眼から見たら剣呑(けんのん)かも知れんが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...これだけの金貨を村の駐在所へ保管しておくのは剣呑(けんのん)だから...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これは剣呑(けんのん)!」と...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...どうやら剣呑(けんのん)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...疱瘡神(ほうそうがみ)よりもっと剣呑(けんのん)な流行神(はやりがみ)だ」「そんな剣呑な流行神を平気で眺めている奴の気が知れねえ」見物はまたドッと笑い出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ誰も剣呑(けんのん)がって国も言わなければ年代にも触(さわ)ってみないうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...剣呑(けんのん)な道づれに案内されて同じところの宿へ泊るというのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...剣呑(けんのん)といえば剣呑です...
中里介山 「大菩薩峠」
...吹き出したけれども剣呑(けんのん)は剣呑です...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は座敷牢では剣呑(けんのん)だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...後(あと)から尾(つ)いて行くものが剣呑(けんのん)だ...
夏目漱石 「虞美人草」
...「先方があまり乗気になって何だか剣呑(けんのん)だから...
夏目漱石 「行人」
...してやろうと思ってるのさ」「思ってるだけじゃ剣呑(けんのん)なものだ」「なあに年(ねん)が年中(ねんじゅう)思っていりゃ...
夏目漱石 「二百十日」
...剣呑(けんのん)だから夜(よ)るは寝床の中へ入れて寝ました」「少しきたないようだぜ」「だから食べる時にはちょっとお洗いなさい」「ちょっとくらいじゃ奇麗にゃなりそうもない」「それじゃ灰汁(あく)でもつけて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...若い女には妙に突(つ)っ剣呑(けんどん)でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...剣呑(けんのん)な思いをしなければなりませんから』といったような塩梅(あんばい)式に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すくなくとも夜中(やちゅう)だけは繃帯を解いて鍵をかけておかないと剣呑(けんのん)ですよ...
夢野久作 「一足お先に」
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