...笑ひが遂に飴の様にとろとろと粘つてチヨコレエトを食べてしまつて弾力剛気に富んだあらゆる標的は皆無用となり笑ひは粉々に砕かれても笑ふ...
李箱 「狂女の告白」
...あるいは尚武剛気の気性を植えつけるとか...
上村松園 「謡曲と画題」
...剛気(がうき)の者雪を掘(ほり)てみるに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...此兄弟剛気(がうき)なるものゆゑかの光り物を見きはめ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さすが剛気のおん大将でござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「ヤポンスキーホテル・ホクマン」これだけでロシヤ人の運転手に通じるのですから剛気なものです...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...探偵等はこれほどの剛気な人がと思って...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...「剛気だな、オイ、圓朝って、あの素晴らしい縮緬浴衣、何枚持ってきてやがるんだろう」「まったくだ、若えがど偉え度胸っ骨だぜ...
正岡容 「圓朝花火」
...君は又男性の剛気を保ち...
室生犀星 「愛の詩集」
...何者じゃ!」「正木作左衛門と知って附けた槍さきだ」「何ッ」と老いてはいても剛気な太刀風...
吉川英治 「剣難女難」
...周瑜は剛気にも馬にとびのり...
吉川英治 「三国志」
...しかし、小貫(こざね)の鍛(きたえ)は良し、義元も剛気、かッと開いた口が、「下郎ッ」と、いうと、槍の蛭巻(ひるまき)から、斬って落していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...この剛気を見ていた浅野長政は...
吉川英治 「新書太閤記」
...よほどな剛気と勇猛の士でなければ...
吉川英治 「新書太閤記」
...剛気には驚きました...
吉川英治 「親鸞」
...おぬしには生れながらの腕力と剛気はあるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...山の墓所へひとりで埋めに行こうとしたくらいな剛気を持っているかと思うと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ドーブレクの糞度胸、警視庁の猛者を向うに廻して平然たる自信力、勝手に家宅捜索をさせて嘲笑しておる不敵さのみならず、自己を覗(ねら)う九人目の男がある事を知りつつ、その悠然落ち付き払っておる剛胆、傲岸、沈着、普通人の出来ない芸当で、すべてこれ歴々たる勝算あるもののごとき態度は、強力(ごうりき)、不屈、剛気、闊達、大胆不敵、普一通(なみひととお)りの人間ではない事を証明しておる...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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