...笑ひが遂に飴の様にとろとろと粘つてチヨコレエトを食べてしまつて弾力剛気に富んだあらゆる標的は皆無用となり笑ひは粉々に砕かれても笑ふ...
李箱 「狂女の告白」
...あるいは尚武剛気の気性を植えつけるとか...
上村松園 「謡曲と画題」
...剛気(がうき)の者雪を掘(ほり)てみるに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...剛気な彼は笑いながら女の腹の上に腰をかけた...
田中貢太郎 「魔王物語」
...剛気の爺さんは、此まゝ楽隠居で朽果つるを嫌(きら)った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかし剛気(ごうき)な彼は笑うだけで...
夏目漱石 「こころ」
...そいつア剛気だ」善吉はつと立ッて威勢よく廊下へ出た...
広津柳浪 「今戸心中」
...探偵等はこれほどの剛気な人がと思って...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...「剛気だな、オイ、圓朝って、あの素晴らしい縮緬浴衣、何枚持ってきてやがるんだろう」「まったくだ、若えがど偉え度胸っ骨だぜ...
正岡容 「圓朝花火」
...どこへでも絶えず引続いてその剛気な子孫を送り出す準備を整えていた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...剛気ある父の守護とに依りてなり...
森鴎外 「舞姫」
...「……いやア……貴女(あなた)方の剛気なのにも驚きましたよ」と志免警視はどこまでも明るい声で調子に乗った...
夢野久作 「暗黒公使」
...この船頭の力量と剛気には感心していたので...
吉川英治 「剣の四君子」
...周瑜は剛気にも馬にとびのり...
吉川英治 「三国志」
...この剛気を見ていた浅野長政は...
吉川英治 「新書太閤記」
...剛気な侍どもの心も乱れがちになります」太郎信勝は若年ながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...よほどな剛気と勇猛の士でなければ...
吉川英治 「新書太閤記」
...山の墓所へひとりで埋めに行こうとしたくらいな剛気を持っているかと思うと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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