...「それでもまだ剛情を張るんなら...
芥川龍之介 「アグニの神」
...安重根と李剛が話しながら出て来る...
林不忘 「安重根」
... 100その烈々の剛勇を彼と比すべき者あらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...剛厳の大久保らをして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...私が飯まへなのに気がついた伯母さんはみんながかはりに行かうといふのをそれが自分の幸福な特権であるかのやうに剛情をはり定紋つきの小田原提灯をさげて菜(さい)を買ひに出ていつた...
中勘助 「銀の匙」
...おそろしい剛力で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところで、剛子は、その老人をみすぼらしいとも思わないし、かくべつ気味がわるいとも思わない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...すこし陰気だが、話してみると、教養のある奥ゆかしいところがあって、剛子にすれば、社交室のとりとめのない男たちとよりは、この老人と一緒にいるほうがむしろ楽しいくらいだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...南阿産の金剛石(ダイヤモンド)を巴里の市場へ捌きに来た者で...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...五十歳前後の堀口剛太といふ遠い縁家先の者である...
牧野信一 「南風譜」
...」と剛情(がうじやう)に頭を振ツて...
三島霜川 「平民の娘」
...寛文二年板『為愚痴物語』四に能の太夫鼻金剛という名人...
南方熊楠 「十二支考」
...一念の剛直さに眼をはなさないでいた...
室生犀星 「野に臥す者」
...杉浦重剛さんの日本中学にいたことがあるから...
柳田国男 「故郷七十年」
...僕が南洋土産の巨大(おおき)な擬金剛石(アレキサンドリア)を一個(つ)持っております...
夢野久作 「少女地獄」
...ここはもう金剛山の内...
吉川英治 「私本太平記」
...剛将勝頼の胸にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...天正六年、初手(しょて)の中国入りに、別所家の剛の者、末石弥太郎(すえいしやたろう)の首をあげたときが、十八歳の初功名といわれているから、実際の場へのぞんでの強さも、当人の自慢するだけのものはあるらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
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