...剛愎高慢は威張らして置けば済むからかえって御(ぎょ)し易(やす)いが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...土地の警察に勤務している剣道の剛の者と噂の高い...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...剛弓を我の腕より奪ひ去り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...脚疾く馳する剛勇のアキルリュウスは踏みとまり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...サンシー金剛石を所有することだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...金剛寺坂の中腹には夜ごとわが先考(せんこう)の肩揉(も)みに来りし久斎(きゅうさい)とよぶ按摩(あんま)住みたり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...金剛杖は手に持ったけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからまた東の麓には、俗に泉水といわれているところがあって、そこには千人の人を容れられる洞穴(ほらあな)があります、それが弥三郎の住居であったといわれているけれど、わたしたちは、もそっと奥へ突き進んで、人の全く見られないところを見ることができるのです」お銀様は、風景の次に、伝説を以て、お雪ちゃんの想像心に訴えて、これが遊意をそそろうとしたが、それでもお雪ちゃんの気の進まないのをもどかしがって、「おいやですか」「いやではありませんけれども……」「あの大風の中を、弁信さんでさえ登って行ったではありませんか、それを意気地のない、お雪さん、あなたは越後の白馬ヶ岳や、杓子岳(しゃくしだけ)までも登ったではありませんか、好きな人と一緒ならば、畜生谷を越えて、加賀の白山までも登りかねないあなたではありませんか、わたしと一緒ではおいやなのですか」「そういうわけではありませんが」「そういうわけでなければ、わたしと一緒に行って下さってもいいでしょう、あなたはお山に慣れていらっしゃるけれども、わたしはそうはゆきません」「いいえ、わたしだって……」「あんなことを言っている、白馬ヶ岳から高山の花を摘(つ)んだり、雪の渓(たに)を越えたりして、越中の剣岳(つるぎだけ)や、あの盛んな堂々めぐりを、いい気になってながめて来たくせに」「それはそうかも知れませんが」「さあ、早くなさい、風もすっかりやみましたよ」「それではおともをいたしましょう」「わたしと同じことに、ここにこうして白い行衣(ぎょうえ)も、白い手甲脚絆も、金剛杖も、あなたの分をすっかり取揃えて持って来ましたから、これをお召しなさい」なるほど、誂(あつら)えて対(つい)にこしらえさせたと思われる装束が、早くもお雪ちゃんの枕許にちゃんと並んで催促している、こうなっては退引(のっぴき)がならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...刃(やいば)の如く剛直な妻」と...
中島敦 「光と風と夢」
...燦(さん)たる金剛石(ダイヤモンド)がぎらりと痛く...
夏目漱石 「虞美人草」
...すると廊下を曲る途端(とたん)に杉浦重剛さんにパタリと出会った...
夏目漱石 「模倣と独立」
...剛子が大口をあいて笑うのをあまり好いていない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...抜いただけで人が斬りたくなる剛鉄の妖気だ...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...ガラリと金剛兵衛を投げ出して昌秋の右腕に取り縋(すが)った...
夢野久作 「名君忠之」
...いざご用意召されい」と云って自分は手頃な金剛杖をとった...
吉川英治 「剣難女難」
...とかくこの鎌倉では「名もない土豪の小さかしい野心沙汰」と見て、軽視の風がある楠木正成(くすのきまさしげ)も、赤坂から千早(ちはや)への築城を完了し、金剛山一帯は、今やひとつの連鎖(れんさ)陣地をなして来たともつたえている...
吉川英治 「私本太平記」
...金剛山の囲みを解かせ...
吉川英治 「私本太平記」
...人一倍、剛気なあなたが、自殺をのぞんでいるのですか...
吉川英治 「親鸞」
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