...剛情に猶(なお)も云い続けた...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...「この剛情者め...
芥川龍之介 「杜子春」
...力三十人を兼ねたる剛勇無雙の士也...
大町桂月 「國府臺」
...それは、どうかと思われるけれど、しかし、剛直、潔白の一面は、たしかに具有していた...
太宰治 「愛と美について」
...それはまことに金剛あるいは阿修羅(あしゅら)というような形容を与えるにふさわしい凄(すさ)まじい姿であった...
太宰治 「親友交歓」
...李剛 (戸口で振り返って)君...
林不忘 「安重根」
...ゲレーニャ騎將ネストール側に近寄り呼びさまし、其足あげて彼に觸れ彼を起して叱り曰ふ、『チュウデーデース、とく起きよ、などよもすがら睡り去る?知らずや原上高き場にトロイア軍勢陣を張り、 160わが水軍に近くして間(あひ)、寸尺の地あるのみ』しか叫ばれて將軍はすぐに床より立ち上り、羽ある言句陳じつゝ彼に向ひて答へ曰ふ、『叟(おぢ)よ、何らの健剛ぞ、倦まず勞務に常に就く、アカイア族の中にして君より齡若きもの、 165軍營遍ねく經りて、諸將おの/\呼びさます任務につかんものなきや?あゝ叟(おぢ)、君ぞ無双なる』ゲレーニャ騎將ネストール乃ち答へて彼に曰ふ『然かなり、友よ、君の言、皆悉く理に適ふ、優れし子らは我にあり、多數の部下もわれにあり、 170中のいづれか經りて諸將を醒ますことを得む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わが堅剛の手に向ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...剛勇のヂオメーデース...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その剛勇の手に驅られ水師になだれ落つべしと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...前期の電子論が発達の極に達し、その大きさ、剛性、荷電の分布などと、議論は尽きるところを知らず、煩瑣哲学の趣きがありありと物理学の上に現われて来ていた...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...勝氣で剛情で、豊滿で色つぽくて、そして長い間泥水に浸つた揚句、人を人とも思はないやうな、強(したゝ)かな修業が積んでゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思ふに短気にして剛直なる彼を和らげて大過なからしめ家を治むる清粛にして敢て異言なからしめたるもの小石氏の如きは...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...金剛流は金春を今些し世俗向きにしたようなもので...
夢野久作 「能とは何か」
...「これでよろしゅうございましょうか」見張りに立っていた剛兵衛と源次郎は...
吉川英治 「江戸三国志」
...どなた様でござりますな」「河内国(かわちのくに)金剛山(こんごうさん)の西...
吉川英治 「私本太平記」
...名乗る敵へ、背を見せ給うかッ」甚内は、喚(わめ)いて、腰の剛刀を払い、ふたたび義元の背へ、躍りかかろうとしたせつな、「やッ、殿へ」と、甚内の背後から、今川方の平山十之丞が組みつく...
吉川英治 「新書太閤記」
...三年間も勝ちつづけたという剛の者とあって...
吉川英治 「新・水滸伝」
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