...余は無内容なる自覺者の外剛内柔なる態度を見る時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...強たれ、剛たれ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それはまことに金剛あるいは阿修羅(あしゅら)というような形容を与えるにふさわしい凄(すさ)まじい姿であった...
太宰治 「親友交歓」
...李剛 (冷淡に)それもいいさ...
林不忘 「安重根」
...かくの如きことはひとり金剛巌氏の場合のみではない...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...鈞召(きんしょう)金剛炉は...
直木三十五 「南国太平記」
...剛直(まつすぐ)な方は斬られ黜(しりぞ)けられ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この身投男は思ひの外の剛力で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを剛子さんにお渡しできるように骨を折ってくれることでしょう」と...
久生十蘭 「キャラコさん」
...音に聞えた金剛石砲台には...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...私も中々剛情に辛抱(しんぼう)して十日も十五日も飲まずに居ると...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...金剛石(ダイヤモンド)は――そのなかにはとても大きい立派なものもあったが――みんなで百十個あり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...天文の観測に最も意を注いだ麻田剛立は豊後の人でまた同じく大阪におり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...宝生は謹厳剛直という能の骨格を見せていると評しようか...
夢野久作 「能とは何か」
...金剛山への寄手五万の兵にくッついて歩き...
吉川英治 「私本太平記」
...つまり正面の金剛山でない裏金剛にあたる所...
吉川英治 「私本太平記」
...そして、居ながら金剛、葛城(かつらぎ)の山波が望まれる彼の居室は、いつものようなひそけさで、今日は爺(じい)の左近をよんで、なに思ったか、「蔵帳(くらちょう)一切をこれへはこべ」といいつけていた...
吉川英治 「私本太平記」
...人一倍、剛気なあなたが、自殺をのぞんでいるのですか...
吉川英治 「親鸞」
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