...しかし一度俳優の位置に身を置いて自分で動いてみると実にあっけないほど簡単にその原因を剔出(てきしゅつ)することができるものである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
......
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...句の背後からそれを剔出(てきしゅつ)して誇張し見せびらかす作者の主観が濃厚に浮かび上がって見えるのをいかんともし難い...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...そうでなければ批評は批評対象物の客観的な意義を鳥瞰的に圏外から要約して剔出出来ない筈なのだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...どれも農村の現実的な矛盾を剔出しようとする判然とした思想と意志とを表わしている...
戸坂潤 「読書法」
...更に築地で全部剔出(てきしゅつ)したわけでもない...
外村繁 「落日の光景」
...誤謬の剔出として現われてはいる...
中井正一 「「壇」の解体」
...西鶴のねらった気質(かたぎ)ものに出て来る様な社会的集団的性格の確然たる剔出...
中井正一 「「壇」の解体」
...自分の頭に籠ツてゐる「或物(サムシング)」だけは何うしても剔出(へきしゆつ)することは出來ない...
三島霜川 「平民の娘」
...それを剔出して見れば...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...私は剔出(てきしゅつ)してやったのです」「何の弾丸だったね...
夢野久作 「戦場」
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