...恩師兆民の自由民權論を承けて之を唱へ後明治三十年頃ユニテリアン教會に出入して社會主義を研究し日露戰爭前非戰論を主唱して朝報社を去り...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...私はこの仕事において吾々の熱心な頭にかかってる悪い前非やまたはいかなる呪いもないという事を...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...今では彼が前非(ぜんぴ)を悔(く)いあらためていると...
壺井栄 「二十四の瞳」
...そういう因縁があって法然歿後の法要の導師を勤め前非を懺悔し...
中里介山 「法然行伝」
...其方も前非を改めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この屍体が生前非常に高級なジャンルに属していたということが明瞭に見てとられるのである...
久生十蘭 「魔都」
...此処(ここ)で御注意を蒙(こうむっ)て夫(そ)れで前非を改めて罷(や)めるなんて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人民が従前非常に悲惨な生活をしており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...こは今より百年以前非常に流行せしために更に一の副像を造れるなり...
南方熊楠 「十二支考」
...本当に前非を後悔して...
夢野久作 「鼻の表現」
...自分の妻が前非を悔い...
横光利一 「悲しみの代價」
...ふかく前非(ぜんぴ)を悔いて...
吉川英治 「大岡越前」
...……今からでも前非をわびて帰れないやしきでもない...
吉川英治 「大岡越前」
...女の力の及ばぬ世界のことだけに」「でも、私は、一切の前非と、後々の事までを、妻にだけは、隠すことなく話してあるのです...
吉川英治 「大岡越前」
...それを連れ戻そうとして、追って行った拙者の弟は、佐太郎めに討たれ、妹は、前非を恥じて、自害いたした」「へえ?」「弟妹(きょうだい)二人の敵(かたき)、佐太郎めを、以来尋ね廻ること十年あまり...
吉川英治 「下頭橋由来」
...さては弟もほんとに前非を悔いて来たものとみえる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――この春のころ、あれほどにまで、予が、自身のいかりを宥(なだ)めて、心の底より諭(さと)しおいたるに――汝、なお迷妄(めいもう)を醒(さ)まさず、前非を悔いず、前にも増して悪行を謀(たくら)みおるな...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...前非を悔い元のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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