...さしもの翁も我を折って作者を見縊(みくび)って冷遇した前非を悔い...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...それとも前非(ぜんぴ)を悔いて...
梅崎春生 「幻化」
...私はこの仕事において吾々の熱心な頭にかかってる悪い前非やまたはいかなる呪いもないという事を...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...自分で自分の胸を突いて死にましたよ」「どうして前非を後悔したとわかつた」「遺書(かきおき)があつたんで――詳(くは)しいことはわかりませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この屍体が生前非常に高級なジャンルに属していたということが明瞭に見てとられるのである...
久生十蘭 「魔都」
...此処(ここ)で御注意を蒙(こうむっ)て夫(そ)れで前非を改めて罷(や)めるなんて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...わたしは深く前非を悔ひて...
牧野信一 「浪曼的月評」
...遺子(わすれがたみ)の真与太郎をも殺害せんとするので前非を悔いた正介はこの子を連れて出奔し...
正岡容 「我が圓朝研究」
...しかしその苦痛の中に前非を後悔するという苦痛のない事はたしかだ...
正岡子規 「恋」
...本当に前非を後悔して...
夢野久作 「鼻の表現」
...ふかく前非(ぜんぴ)を悔いて...
吉川英治 「大岡越前」
...それを連れ戻そうとして、追って行った拙者の弟は、佐太郎めに討たれ、妹は、前非を恥じて、自害いたした」「へえ?」「弟妹(きょうだい)二人の敵(かたき)、佐太郎めを、以来尋ね廻ること十年あまり...
吉川英治 「下頭橋由来」
...前非を悔いあらため一時...
吉川英治 「三国志」
...もう思うだに、前非のほど、空怖しゅうございます」「よし...
吉川英治 「三国志」
...泣き入る風情はなし、前非を悔いて、俊基のまえに謝罪(あやま)りに来たなどという風でもない...
吉川英治 「私本太平記」
...いまさら前非を悔いたなどとは...
吉川英治 「私本太平記」
...前非(ぜんぴ)を悔いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...前非(ぜんぴ)を悔いておりますことゆえ...
吉川英治 「親鸞」
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