...遥(はるか)に美術家の前程を祝した...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...併し妙な事にはキスをしない前程美しくはありませんでした...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...前程のあくまで遼遠なるを思うて...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...また不毛の一歩手前程度の土地でも多少の増収を予期していた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...古道敗殘の茅屋、さらでだに詩趣多きに、二千年の昔、前程に淺間、立科の高嶺を仰ぎ、後ろに關東の平原を顧みて、『吾妻はや』と歎かせ給ひし日本武尊の心や如何なりけむ...
大町桂月 「碓氷峠」
...以前程(いぜんほど)には興味(きようみ)を感(かん)ぜぬ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...以前程(いぜんほど)には興味(きょうみ)を感(かん)ぜぬ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...「僕は此の頃子供が病気した場合に以前程一生懸命に介抱する気にはなれない...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...其後は五十嵐も前程氣が上らなくなつて時々長い體を八疊の座敷一杯に延ばして天井を見詰めて居る事もあつたが...
高濱虚子 「俳諧師」
...前程を急ぐので汽車に乗つたのは残念だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...而も近代物理学ではこの概念は再び必ずしも前程絶対的な重大性を有つものではなくなって来ている...
戸坂潤 「技術の哲学」
...他紙との差異は従前程目立たぬが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...以前程の鋭さを持たぬようになったと思うが...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...この記念すべき日の午前程...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...眼に映るは煕々(きき)たる前程のみである...
夏目漱石 「虞美人草」
...オット(グイグイ飲む)……しかしお前程の男を...
三好十郎 「斬られの仙太」
...吾人(われら)は今文明急流の中に舟を棹しつゝあり、只順風に帆を挙(あげ)て、自然に其運行に任すべきか、抑(そ)も預(あらか)じめ向て進むべき標的を一定し置くべきか、若(も)し此儘(まゝ)に盲進するも、前程に於て、渦流、暗礁、危岸、険崖なくんば可なり、柔櫓(じうろ)声中、夢を載せて、淀川を下る旅客を学ぶも差支なしと雖(いへど)も、若夫(そ)れ我文明の中に疾(やまひ)を存し、光れる中に腐敗を蔵するを見ば、焉(いづくん)ぞ大声叱呼して柁師(かぢし)を警醒せざるを得んや...
山路愛山 「英雄論」
...明日からの前程に此の若い快活な詩人を加へ得たのは嬉しい...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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