...夏は事実においてもっとも日が永いことは前条にのべましたが同時に夜はもっとも短くって...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...越(こし)より飛騨(ひだ)へ行くとて籠(かご)のわたりのあやうきところどころ道もなき山路にさまよひてこの前置はこの句の価値を増減するに足るほど重要なものではないのでありますから前条句意を解釈する上には必要のないものとして掲げなかったのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...元日の酔詫に来る二月かな 几董几董のことは前条に申しました...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...前条に引き合いに出した「模倣の人生」のほうではいわゆる主演者はあっても「黒鯨亭(こくげいてい)」のごとき意味での独裁的主役は無い...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...たとえば日本人の衣食住について前条で例示したようなものである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...(明治四十一年四月八日『東京朝日新聞』)七十四温泉中のヘリウム瓦斯前条にヘリウムの事を述べたついでにもう一つこの瓦斯に関する話をする...
寺田寅彦 「話の種」
...そうして前条に詳説したようにたださまざまの景象や情緒の変転して行く間に生まれ来る「旋律」と「和声」とを聞かされるのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...たとえば前条に述べた夢の中の二つの物のつながりのように複雑不可思議な糸によってつながっているのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...一 ここに人物を主とせざる小説にしてその価値前条述ぶる所のものに劣らざるものあり...
永井荷風 「小説作法」
...虚子の小説に余裕があるのは果(はた)して前条の如く禅家の悟を開いた為かどうだか分らない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...前条に述べた研究会のごときはすなわちその一例であるが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...前条に言えるとおり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...一身独立して一国独立すること前条に言えるごとく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...一、前条の外に、化学、天文学等、種々の科目あれども、窮理学の中に属するものなれば別に掲げず...
福沢諭吉 「学校の説」
...前条に記したる鬼蛇父母なり...
福沢諭吉 「教育の事」
...(七)虎に関する民俗前条には信念と題して主(おも)に虎を神また使い物として崇拝する事を述べたが...
南方熊楠 「十二支考」
...公私略に前条の記事に接して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...家庭の主人としての漱石前条の通りの次第だから...
森鴎外 「夏目漱石論」
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