...論理と解析ではその前提においてすでに包含されている以外の何物をも得られない事は明らかである...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...基礎前提にもまた推考の論理にも欠陥が多いかもしれない...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...裏は悪なりという前提に捉(とら)われたるより起こる誤解であって...
新渡戸稲造 「自警録」
...この思想の大前提に於て考えられている「韻文」は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...それは體驗より更にそれの前提に遡り...
波多野精一 「時と永遠」
...私は人間は良心を捨てなければいけないという大きな前提に逢着しました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...或る犯罪を前提にした言葉は彼の為に聊(いささ)か不用意だったとすぐ感じた...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...前提にしているからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...すべての人間が利己的であるということを前提にした社会契約説は...
三木清 「人生論ノート」
...最も必然的な前提に立つということでなければならぬ...
三木清 「哲学入門」
...なお経験論と同じ前提に立っていると見られるところがある...
三木清 「哲学入門」
...それは單に歴史學の論理的乃至方法論的前提に過ぎぬといふが如きものではない...
三木清 「歴史哲學」
...そして説明はまたそれ自身理解の完成をそれの前提に有する...
三木清 「歴史哲學」
...すなわち政治には必ず対立抗争の要素が前提になっているのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...死を前提にしていながら生きるようなものであるとも言えるのであるが...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...父からの仕送りを前提にして...
山之口貘 「野宿」
...それらの持論を前提に...
吉川英治 「私本太平記」
...この夢の前提になっている...
和辻哲郎 「夢」
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