...ということでも前提に置いて考えてみなければ全くわけのわからない「煩雑」であり「浪費」である...
寺田寅彦 「柿の種」
...基礎前提にもまた推考の論理にも欠陥が多いかもしれない...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...この思想の大前提に於て考えられている「韻文」は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私は人間は良心を捨てなければいけないという大きな前提に逢着しました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...或る犯罪を前提にした言葉は彼の為に聊(いささ)か不用意だったとすぐ感じた...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...こんなことを言って画家は訴訟がうまく片づくことを自分の援助の前提にしているが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...前提にしているからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その前提に於いて矛盾を犯してゐると思ひます...
三木清 「消息一通」
...すべての人間が利己的であるといふことを前提にした社會契約説は...
三木清 「人生論ノート」
...最も必然的な前提に立つということでなければならぬ...
三木清 「哲学入門」
...なお経験論と同じ前提に立っていると見られるところがある...
三木清 「哲学入門」
...この點に於て彼のアントロポロギーは思辨哲學と共通の前提に立つてゐると云ふことが出來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...そのためには我々はそれらの種々なる思想をその前提に於て且つその歸結に於て捉へることが必要である...
三木清 「歴史哲學」
...それには個人としての不滅を前提にしなくてはならない...
森鴎外 「妄想」
...憲法の繼續性を前提にをいてはじめて...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...絵巻物が独り手に弥勒(みろく)様のお像から脱け出して活躍したものか……というこの三つを前提にしてユックリと考えた方がいい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それらの持論を前提に...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてあらゆる伴奏を前提において...
吉川英治 「新書太閤記」
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