...私とムッソリニとの面会を前提にして...
谷譲次 「踊る地平線」
...基礎前提にもまた推考の論理にも欠陥が多いかもしれない...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...思いもかけない無用なチャリを入れてそれをば聞手の群集から金を集める前提にするのであるが...
永井荷風 「伝通院」
...裏は悪なりという前提に捉(とら)われたるより起こる誤解であって...
新渡戸稲造 「自警録」
...予後の基礎になってい前提における超自然の要素を除くことである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...「英国はこのような前提にたって討議するくらいなら...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...私は人間は良心を捨てなければいけないという大きな前提に逢着しました...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...或る犯罪を前提にした言葉は彼の為に聊(いささ)か不用意だったとすぐ感じた...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...こんなことを言って画家は訴訟がうまく片づくことを自分の援助の前提にしているが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...なお経験論と同じ前提に立っていると見られるところがある...
三木清 「哲学入門」
...そのためには我々はそれらの種々なる思想をその前提に於て且つその歸結に於て捉へることが必要である...
三木清 「歴史哲學」
...そして説明はまたそれ自身理解の完成をそれの前提に有する...
三木清 「歴史哲學」
...それには個人としての不滅を前提にしなくてはならない...
森鴎外 「妄想」
...すなわち政治には必ず対立抗争の要素が前提になっているのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...結社などの自由を前提にし...
矢部貞治 「政治学入門」
...死を前提にしていながら生きるようなものであるとも言えるのであるが...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...かたい会規が前提になっていた...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...殿の死後までをけがすものだ)と云う前提に拠(よ)って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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