...筆を操(と)れば前後を忘れるほどに熱中した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...また人間が破壊と混沌をも前後を忘れるほど熱愛するのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...わたしは前後を忘れるほど腹が立った...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...こんなに前後を忘れるのは実に馬鹿げているということを...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...松屋呉服店あたりで販売するとか聞いているシャルムーズの羽織一枚で殆前後を忘れるまでに狼狽した...
永井荷風 「申訳」
...戯れながら川原の中を進み行くと、やがてまた茫々として、前後を忘れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...前後を忘れるほどの衝動が起る機会を彼に与えない以上...
夏目漱石 「こころ」
...もし三平のように前後を忘れるほど愉快になれば空前の儲(もう)け者(もの)で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...当時前後を忘れるような状態にあったとは信じられぬ...
浜尾四郎 「死者の権利」
...よく彼は前後を忘れることがあった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...また彼が前後を忘れるのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
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