...樽前山(たるまへさん)(高(たか)さ一千二十三米(いつせんにじゆうさんめーとる))の活火山(かつかざん)があつて...
今村明恒 「火山の話」
...そのうら廊下から川向ふを見ると前山(まへやま)並びにその左右の青い樹木やこうえふが見える代りに...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...われは唯前山(ぜんざん)の麓に沿うて急駛(きうし)奔跳(ほんてう)せる一道の大溪と傍(かたはら)に起伏出沒する數箇の溪石とを認めしに過ぎざりしと雖(いへど)も...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...前山後山の翠微(すゐび)は絶えずその搖曳せる嵐氣(らんき)を送りて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...前山(まへやま)が迫つてきて...
土田耕平 「八の字山」
...車窓をふさがんばかりに壁立する前山の...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...前山の頂きを越えて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...やはり街道筋から前山によって隠されているのが最大の原因であろう...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...遠く北の方に樽前山(たるまへさん)の噴火の煙が見えるのも妙に索漠(さくばく)たる感じを誘つた...
「處女作の思ひ出」
...けふは前山へ麦ふみに行つてゐたのであります...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...五日目の朝になると僕は激しく四日前山中で会つた事物を思ひ出した...
村山槐多 「殺人行者」
...信仰より起った地名かと思う仔細があって例証にはせぬ(羽前山形の馬見崎川...
柳田國男 「地名の研究」
...かれは虎御前山(とらごぜやま)の高所へのぼって...
吉川英治 「新書太閤記」
...虎御前山(とらごぜやま)の陣地から...
吉川英治 「新書太閤記」
...仏ヶ根山も、前山も、それと同時に、迅雷(じんらい)のとどろきを発し、雲を吐くように、弾けむりを、白くひいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ正面の前山にある金扇の将座だけを...
吉川英治 「新書太閤記」
...その上に前山(まえやま)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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