...前向きに鏡に向つて...
阿部次郎 「帰来」
...前向きの人眞直ぐに歩いて來る近き...
千家元麿 「自分は見た」
...こつちに一杯の人だ後向きの人や前向きの人が傘の下で横肥りにひろがつて動いてゐる...
千家元麿 「自分は見た」
...そのまま何にも云わずに寝返りして前向きになってしまった...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...女は前向きになつて歩きだした...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...前向きに腰をかけていたが...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...前向きに舳先(へさき)へ寄りかかればだいぶ楽になる...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...ジェシは前向きにとらえ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...これから愚直に前向きに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「どうなされた?」「目標が見えませぬ」「ばかなこと――まっ直ぐ行けばよろしい」果して前向きのそのまま進むことがまっ直ぐであるかどうかを躊躇(ちゅうちょ)していたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...前向きの阿賀妻に...
本庄陸男 「石狩川」
...どれもこれも前向きのでくの棒ばつかりで……」「何云つてやがんだい...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...しかし前向きに進んで生きようとする気分も無い...
三好十郎 「冒した者」
...ストンと前向きにたおれ...
三好十郎 「胎内」
...その顏のやうなところを前向きにし...
室生犀星 「神のない子」
...前向きの全身がそのまま私の方に對つてゐた...
室生犀星 「はるあはれ」
...胴(どう)はそのとたんに死座(しざ)から前向きにガクッとつっぷしてしまう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...両の掌(たなごころ)を半ば開いて前向きにそろえた説法の印が...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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