...彼女は前句を聞いて全く理解できなかった...
...前句が何を意味しているのか、もう少し説明してくれる?...
...前句と後句が繋がっていないと文章として成立しない...
...前句に続くことばを思いつかない...
...話が進まず前句の繰り返しばかりになってしまう...
...というのが前句の表面の意味...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...しぐさをしてみるというのが前句の意味...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...この大胆な叙法が「塀の下」や「先の先」より数段優れていることは前句の解釈の時と同様であります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...連句の場合でもまさにそのとおりで前句と付け句とは心像の連鎖のコントラプンクトとしてのみその存在価値を有するものである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...音と音との協和不協和よりも前句と付け句との関係は複雑である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...そういうことを繰り返していると単なる前句の十七字には無数の扉があり窓があって...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...さて試みにその一つを取ってこれを前句に並列してよくよくながめてみる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...連句の連続においてもある一句がその前句よりもいっそう前々句に似たがる傾向がある...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それは「前句が前々句に対して付き過ぎになっていると後句が非常に付けにくく...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...前句は新畳(あらだたみ)を敷いた座敷である...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...かくして不合格になったものを仮想的第二次前句と見立ててこれに対する付け句を求め...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...たとえば「屋形船」を題材とした前句に付け合わせようというような場合が起こったとする...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...これは前句の解釈のためにつけたように聞こえた...
夏目漱石 「三四郎」
...前句との附様は前の缶(ほとぎ)打つ月といへるを町はづれなどの侘住居(わびずまい)と見たる故に郊外の景色を見るがままに述べたるならん...
正岡子規 「俳諧大要」
...流れの末の水は二筋臥央(がおう)これはただ前句を受けて郊外の景色を更に述べ添へたるまでなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...裂(さ)けやすき糸の乱れの古袴(ふるばかま)正巴(せいは)これは前句祝宴なる故に...
正岡子規 「俳諧大要」
...『油かす』寛永二十年編云々「公家(くげ)と武家とはふたかしらなり」「なべとりをかぶとの脇に飾りつけ」前句に二頭(ふたかしら)とあれば...
南方熊楠 「十二支考」
...また受けて前句(まえく)を出すと...
吉川英治 「新書太閤記」
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