...彼女は前句を聞いて全く理解できなかった...
...前句が何を意味しているのか、もう少し説明してくれる?...
...前句と後句が繋がっていないと文章として成立しない...
...前句に続くことばを思いつかない...
...話が進まず前句の繰り返しばかりになってしまう...
...前句に声の字有(あり)て...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...前句は、庭には紅梅が咲いて、その向こうには玉簾が下がっているという事実を叙し、後句は、それが夏の夜のきぬぎぬの朝であって伽羅の匂いもしていることを叙しております...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...注意前句と同様...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...前句の説明に堕していて...
太宰治 「天狗」
...前句の世界へすっかり身を沈めてその底から何物かを握(つか)んで浮上がって来るとそこに自分自身の世界が開けている...
寺田寅彦 「断片(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...眼前に一つの長句なら長句が「与えられたる前句」として提供されている...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...あたかも前に「前句」に対して行なったと同様な取り扱いをこれに適用するのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そうしてその多くの潜在的思想の網が部分的に前句と後句に引っかかっているのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...しかもこの際読者の網目と前句作者の網目と付け句作者の網目とこの三つのものが最もよく必然的に重なり合い融(と)け合う場合において...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そうしてできあがった一連を与えられた鑑賞の目的物とする読者がその前句を味わった後に付け句に取りついてそれをはっきり見定めている間に...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...作者は前句によってよび起こされた観念世界の中でどれだけの部分が前の句のそれと重合しているかを認識した上で...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...前句は新畳(あらだたみ)を敷いた座敷である...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...なるほど前句「摩耶(まや)」の雲に薫風を持って来た上に「かますご」を導入したのは結構であるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...前句と付け句とは二つの個性の部分的重合によって連結されたものであって...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...切なる関係なしとは見えながらまた前句と連続せざるにもあらざる処に多くの妙味を存するなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...裂(さ)けやすき糸の乱れの古袴(ふるばかま)正巴(せいは)これは前句祝宴なる故に...
正岡子規 「俳諧大要」
...前句の「糸の乱れの」といへるさま恋歌の言葉にて...
正岡子規 「俳諧大要」
...また受けて前句(まえく)を出すと...
吉川英治 「新書太閤記」
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