...此説話は、忠犬グレルトの話として、欧羅巴の諸国に広く物語らるるものにして、其はじめ、東方より伝わりし者なることは、大抵明かなるも、其本源地の波斯なるや、阿剌比亜なるや、或は印度より、かの二国を経て来りしや、今日より之を判断すること難し...
高木敏雄 「比較神話学」
...溌剌(はつらつ)たる俳句を作れ...
高浜虚子 「俳句への道」
...ありとあらゆる乗物と人種と高調と体臭――馬とそうして人の――と雑色と溌剌と陽光と――とにかく...
谷譲次 「踊る地平線」
...乃至科学の批判が溌剌となされ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...こんなに生生溌剌たる桜の枝を担ぎ込んで来たのに...
外村繁 「落日の光景」
......
豊島与志雄 「浅間噴火口」
......
豊島与志雄 「道化役」
...何とも云えない溌剌とした魅力が籠っていて...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
......
豊島与志雄 「春」
...それはいろいろの菊のさまざまの花びらを亜剌比亜模様のやうに紙にしいて暫く圧しをかけてから出してみると匂のいい毛氈になつてるのである...
中勘助 「銀の匙」
...国貞の作には常に一定の形式ありて布局の変化少くまた溌剌(はつらつ)たる生気に乏し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...社長室のイメージもいつものように溌剌とした刺激を与えてくれなかった...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...マンに溌剌としたかがやきをあたえている...
火野葦平 「花と龍」
...それは元気溌剌たる健康人に特有な笑い方で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「河童」が實に筋の溌剌とした小説である事である...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...花剌子模(ホラズム)国より蒙古教化に派遣されている回々(ふいふい)教僧侶...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...溌剌さでピッタリと感じ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何とか青年の力で村を溌剌たらしめたいと念じている一人だとの事だが...
横光利一 「夜の靴」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??