...理想の淨化作用を溌剌の儘に保つ爲の第一要件である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...之は全く自由に充ち充ちた溌剌とした言論ではないだろうか...
戸坂潤 「社会時評」
...こんなに生生溌剌たる桜の枝を担ぎ込んで来たのに...
外村繁 「落日の光景」
......
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...国貞の作には常に一定の形式ありて布局の変化少くまた溌剌(はつらつ)たる生気に乏し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...新しい事に溌剌たる興味をもつということが既に驚異だ」と小林君は書いている...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...彼等の元気溌剌(はつらつ)たる過渡期の詩人は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その若者が溌剌とした心の持ち主で服装も良く...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...伝馬町の堺屋から虎列剌(ころり)が出たんです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……虎列剌の大流行(おおはやり)のさなかに蛤を喰うなどというのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「河童」が實に筋の溌剌とした小説である事である...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...晴れやかに溌剌とした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...溌剌(はつらつ)としていたその事実が...
山川方夫 「その一年」
...一昨年(おととし)の大虎列剌(コレラ)の時に死にましたので……」「ウンウン...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...キット母が虎烈剌(コレラ)か何かに罹(かか)ったのに違いない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...遊びたい盛りの溌剌たる眼が...
吉川英治 「江戸三国志」
...持って構えている胆剌(きもざし)の先で...
吉川英治 「江戸三国志」
...しかもみな元氣溌剌だ...
吉川英治 「折々の記」
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