...高見君はあれあ、鉛筆が削つても、削つても折れると言つて、小刀を床(ゆか)に敲(たた)き附ける癇癪持だから、爲樣がないが、逢坂のまあ彼の聲は何といふ聲だえ? それに彼(あ)の格好よ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...さら/\と削り落すに...
泉鏡花 「紫陽花」
...鉛筆の削屑ほども人が気に留めそうな事でない...
泉鏡花 「遺稿」
...そのために生身を削られるようで瘠(や)せるのよ...
泉鏡花 「婦系図」
...鼻のあたりの骨が削られたのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...アルプス山を削(けず)りとった岩石が天空高く舞い上っていく姿である...
海野十三 「地軸作戦」
...(五行削除)」二(三十一字削除)この水兵の話やまたその後フランスへ行ってからのいろんな人達の話で...
大杉栄 「日本脱出記」
...国防予算の削減には大不賛成だと云っているそうだ...
戸坂潤 「社会時評」
...わたしたち二人はこの数年間たがいにしのぎを削り通したので...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...トラックの上にゐて顔に当る朝風は自分の一切合切をみる/\削り減らしてしまふやうに感じられる...
中原中也 「引越し」
...粗削(あらけず)りに平(たいら)げたる樫(かし)の頸筋(くびすじ)を...
夏目漱石 「虞美人草」
...削つて差しあげた……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...それをナイフで削って...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...火山灰や粘土が上に積(つも)ったりまたそれが削(けず)られたりしていたのです...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
......
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...竹山城の推移をそれに見ても――足利末期の山名一族と赤松一族とが鎬(しのぎ)を削(けず)った後――赤松家の臣浦上一族が占(し)め...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...切(き)り削(そ)がれた幹の生肌(なまはだ)二尺あまりの痕(あと)へ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...より深く――またより北東を――掘削する程多くの石材が発見されたが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??