...「刻限になると、仕事を切り上げて帰らなければならない...
...「お宅があの刻限を守れなかったせいで、契約が破棄された...
...「刻限が迫っているので、急いで手続きをしましょう...
...「刻限を過ぎてしまったので、もう申し込めないと言われた...
...「刻限までに会議資料をまとめなければならない...
...不思議なる惨劇(さんげき)死と生とを決める刻限は...
海野十三 「蠅男」
...その翌(あく)る日から皆は例(いつも)の刻限よりは少し早目に其処(そこ)に集まつた...
薄田泣菫 「茶話」
...刻限は午前二時だ...
関根黙庵 「枯尾花」
...お帰りは丁度夕涼(ゆうすずみ)の刻限かと存じまして先ほど木挽町(こびきちょう)の酔月(すいげつ)へつまらぬものを命じて置きました...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...今時、今の刻限、このあたりを独(ひと)り歩きするの危険、それは米友だって知っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう云うのも実は廂(ひさし)の先に余る空の端(はし)だけを目当(めあて)に想像した刻限(こくげん)である...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ちょうど役所の退(ひ)ける刻限なので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いつも似寄った刻限なので...
夏目漱石 「門」
...お前は丁子風呂へ行く刻限は大抵決っているのかえ」「大抵未刻(やつ)半前に行って申刻(ななつ)まで居るんですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日も刻限もはっきり書いてある上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ辻斬や夜鷹(よたか)の出る刻限じゃねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他の者が寝静まつた刻限を見はからつて執筆してゐた折から...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...その刻限(十時すぎ)について考え何だか妙な気がしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを日ざしを見ていて午飯の刻限近しと見るや...
柳田国男 「木綿以前の事」
...とうとう辛抱をきらしました」だがそのとき休みの刻限になり...
山本周五郎 「さぶ」
...ちょうど同じ刻限...
吉川英治 「江戸三国志」
...……刻限は今、何刻頃(なんどきごろ)?」「丑(うし)の刻を、すこし下がった頃かと覚えまする」「よい機(しお)」「なんと御意なされましたか」「いや、儂(み)の物の具を直ぐこれへ」「お鎧(よろい)を」「誰ぞに申しつけ、馬にも鞍の用意させよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここは七刻限(ななつぎ)りといって夕方は追い出しとなり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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