...刻々と明かるさがひろがっていって...
海野十三 「宇宙戦隊」
...刻々と最後に近づくばかりであった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...刻々と敵国空軍の行動を報告してきた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...松山上空」とラジオは艦載機来襲を刻々と告げている...
原民喜 「壊滅の序曲」
...それらの動くものゝ姿が刻々と低い霞みに溶け...
牧野信一 「歌へる日まで」
...一息毎に刻々と気が滅入り込むのを...
牧野信一 「毒気」
...吐き出す息のみが目醒しくて刻々と蝸牛のはかどりに陥入つてゐた...
牧野信一 「剥製」
...彼女等に刻々と深まつて行く見たいな隔りを感じた――その癖孤独の己れが馬鹿に悄然と見えたりした...
牧野信一 「山を越えて」
...刻々と水嵩(みずかさ)を盛り上げてくる城壁の水勢に施す術(すべ)もなく騒いでいる様子が...
吉川英治 「三国志」
...刻々と変ってくる時勢と自己の周囲に応じてよく処することを知らなかった日頃の科(とが)が...
吉川英治 「三国志」
...かくて、刻々と、暮色は濃くなり、長江の波音もただならず、暖風しきりに北へ吹いて、飛雲団々、天地は不気味な形相を呈していた...
吉川英治 「三国志」
...散所民の加勢が刻々とふえて...
吉川英治 「私本太平記」
...――しかるに尊氏軍は刻々と叡山一点にその重包囲を圧縮しつつある状だった...
吉川英治 「私本太平記」
...そのカマ首をさらに刻々と敵へせまらせていた...
吉川英治 「私本太平記」
...刻々と、昼も夜も、三河路を南へさして、大きく、迅く、しかも強力な破壊力をもって流れつつある――西軍潜行隊の尾端をとらえて――追跡するためにであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...刻々と内匠頭の処断をすすめていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...刻々と暮色は迫るし...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...刻々と変革が近づいているのであるなどとは思いもしていなかったのである...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索