...この過程によってコショウの特有な香りおよび刺すような熱い味が取り去られる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...鼻を刺すような匂だろう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...錐(きり)で刺すような寒さに身内がぞくぞくして迚(とて)も静然(じっ)としていられないので...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...膚(はだ)を刺すような寒風を吹きつける河が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...それからまたわざわざ剣で刺すような面倒なことをしたのかしら」「そしてわしは不思議に思つていました」とブラウン神父……「なぜ剣で心臓を突き刺して殺しておきながら...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...」その夜は肌を刺すような寒さで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...心をつき刺すような眼付をじろりとまともに受けたのを...
豊島与志雄 「野ざらし」
...刺すような鋭い光りに変った...
豊島与志雄 「反抗」
...何か水中に人を刺すような木石の類が存在していない限り...
中里介山 「大菩薩峠」
...突き刺すような眼なざしに...
原民喜 「鎮魂歌」
...刺すような痛みに襲われ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...つんと刺すような臭いがした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...冷たい刺すようなきらめきが走った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「節子」と叫んだが彼女は刺すような眼で相良を見...
山本周五郎 「おばな沢」
...「その顔には見覚えがある」と昂軒は編笠の一端をあげ、ひややかな、刺すような眼で、じっと六兵衛を睨(にら)んだ、「――うん、慥かに覚えのある顔だ、きさま討手だろう、おれのこの首が欲しいのだろう」六兵衛は逆上した...
山本周五郎 「ひとごろし」
...ちくりと刺すようなことばでしたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...この刺すような拡散しやすい悪臭を嗅ぎ付け...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...僕はどんなにしてもそいつを探し出して犬のように刺し殺してやるぞ!』ジムはそう云いながら幾度も短剣をつき刺すような恰好をしてみせた...
渡辺温 「絵姿」
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