...この過程によってコショウの特有な香りおよび刺すような熱い味が取り去られる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...鼻を刺すやうな激しい臭みが...
薄田泣菫 「独楽園」
...フランチェスカの不義の恋を風刺するために...
戸坂潤 「思想としての文学」
...」千代乃は刺すような眼付きを...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...人の心を刺す悲痛が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...心の燃え粕の炭のやうになつて口金へひつゝいてるのを客は炬燵から火箸を出してごり/\と擦つてほやを刺す...
長塚節 「開業醫」
...一刀の下に道庵を刺すつもりらしく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町は肌を刺すように寒く...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...突き刺すやうな眼なざしで...
原民喜 「鎮魂歌」
...刺すような眼ざしの中にも...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その冷気が突き刺すように犇ひしと感じられる...
牧逸馬 「運命のSOS」
...妾はあなたを刺すつもりで――...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...彼はすでにあの避けがたい考えが心を刺すのを覚えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...刺すような語調になつて「いや...
三好十郎 「肌の匂い」
...「節子」と叫んだが彼女は刺すような眼で相良を見...
山本周五郎 「おばな沢」
...棘々(とげとげ)しい刺すような調子だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...とうてい一ノ関を刺すことはできない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さびしさに嘆く時、かなしむ時、その氷柱や棘は、心を刺す...
吉川英治 「親鸞」
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