...女装が驚いて制止すると...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...当時しばしば田畑に甘蔗を植るを制止するの令あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...然るに當日寫眞機を携ふる新聞記者は警護の者の制止するを肯(がへん)ぜずして闖入する事の出來ぬ境に闖(ちん)入して俳優の演技を撮影せんとした...
永井荷風 「十年振」
...それを制止する駅員の声がとぎれとぎれに雑沓(ざっとう)の中に響く...
中谷宇吉郎 「I駅の一夜」
...あるいは制止することができるかもしれない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...吠えかかる犬を制止するには...
南方熊楠 「十二支考」
...義一を制止する)義一 てめえみたいな奴は...
三好十郎 「その人を知らず」
...制止することのできない涙があふれた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...問 どうしたら機械の跋扈を制止することができるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...さっさと行き過ぎる者を制止することができない...
柳田国男 「海上の道」
...敬語を用いてこれを制止するだけだったというから...
柳田国男 「海上の道」
...こういう俗信の次第に成長することを制止することが出来なかったのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...順を守れと制止する声も...
山本周五郎 「さぶ」
...「しっ」と制止する声が聞えたのである...
山本周五郎 「失蝶記」
...これはもう制止する訳にいかないと思うんだが」「制止しろとは云わないよ...
山本周五郎 「新潮記」
...すると、二人のうしろから庄司弁吉が、手燭(てしょく)を持って追いつき、道場の要所要所へ灯を点じながら「よさないか」とか「穏やかに話したらどうだ」などと、制止するよりも、けしかけるような調子で、うわのそらなことを、せかせかと云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...車掌の制止する職掌上の気もちも分るが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...村田!」喜村の制止する声も間に合わなかった...
蘭郁二郎 「睡魔」
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