...君はそんなことをしなくてもいいのだ」と制止するのであった...
石川欣一 「比島投降記」
...狂奔する感情を制止する落付きをどうしても見出すことは出来なかつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...女装が驚いて制止すると...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...それを制止する駅員の声がとぎれとぎれに雑沓(ざっとう)の中に響く...
中谷宇吉郎 「I駅の一夜」
...どうしても感情を制止することが出来ない...
久生十蘭 「湖畔」
...苟(いやしく)も内を治むる内君にして夫の不行跡を制止すること能わざるは...
福沢諭吉 「新女大学」
...昼食後にもやはり制止することができなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...町内の男子暴風吹き荒(すさ)むと大声挙げて風を制止する俗習がある...
南方熊楠 「十二支考」
...吠えかかる犬を制止するには...
南方熊楠 「十二支考」
...義一を制止する)義一 てめえみたいな奴は...
三好十郎 「その人を知らず」
...或(ある)いは子供を叱(しか)り戒めてこれを制止する者あれば...
柳田国男 「遠野物語」
...こういう俗信の次第に成長することを制止することが出来なかったのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...したがって小児ばかりがこれに参与するゆえに小学校ではやかましくこれを制止する...
柳田国男 「雪国の春」
...「しっ」と制止する声が聞えたのである...
山本周五郎 「失蝶記」
...これはもう制止する訳にいかないと思うんだが」「制止しろとは云わないよ...
山本周五郎 「新潮記」
...抱いてやるぞ」きいが制止するより早く...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...すると、二人のうしろから庄司弁吉が、手燭(てしょく)を持って追いつき、道場の要所要所へ灯を点じながら「よさないか」とか「穏やかに話したらどうだ」などと、制止するよりも、けしかけるような調子で、うわのそらなことを、せかせかと云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...車掌の制止する職掌上の気もちも分るが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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