...馬どもはみんな氷の切石をバケツのように刳(く)りぬいたものからかれらの燕麦(えんばく)を喰った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...欧州風に十字架や石を刳(く)りぬいたのなぞは見受けられなかったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...コチコチと相手の身体を刳(えぐ)る...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...斜めに刳(く)り抜いてあります...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...あらびや風の刳門(アウチ)と白壁の列...
谷譲次 「踊る地平線」
...たとえば床脇の窓の刳(く)り方...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...その片方の目は刳り取られている...
外村繁 「落日の光景」
...島の根本の深く刳られた岩洞の奥には沢山いるらしかったが...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...小さなプラウ(刳舟)で貝床(ばいしょう)を探して歩きました...
久生十蘭 「手紙」
...二人乗の刳舟の値段は...
久生十蘭 「手紙」
...マルケサス諸島の刳舟で...
久生十蘭 「手紙」
...その峻烈さはまさに奪肉刳骨(だつにくてきこつ)...
久生十蘭 「魔都」
...「おらるるか?」刳(く)りぬいた窓から見える内部で...
本庄陸男 「石狩川」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...しかもこの着物は襟許が刳(く)ってあるので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...越後地方では木を刳つて作つた鹽槽の上に鹽を叺のまゝで置き...
柳田國男 「食料名彙」
...正面はぐっと刳込(えぐりこ)んだ洞窟で...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...客室(サロン)も寝室も倉も炊事場(ば)も総(すべ)て自然の巌石(がんせき)を刳(くり)抜き...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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