...知人某氏のためにも利益になるのであるから...
伊藤左千夫 「去年」
...今のは自分の不利益になる事件が含んでいる代筆だ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...これ以上に大きくなることはかえって生存上不利益になる...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...どの点から見てもブラウンの利益になるんだのに」「安心したまえ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...みすみす自分の不利益になることを望むわけがない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...一滴たりとも買い手の利益になるように商売をなさいますので...
中里介山 「大菩薩峠」
...実生活のための利益になるということは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...被告の利益になることは勿論...
平出修 「公判」
...どの商賣人だつて何でも自分の利益になるやうになるやうにと心掛けるが商賣人の常であるけれども...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...如何がなして自分の國の利益になるやうにとばかり考へて居るけれども...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...現在その所得を費してしまう人間が何人吝嗇家になったところで社会の利益になるということになる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その人間の利益になるというふうに動かして行かなくては国家の総力は増大しない! そのへんどうです...
三好十郎 「猿の図」
...僕は近日世人の為(た)めに最も実用的なる育児読本というものを書くからその時委(くわ)しく出すつもりだ」小山「それは定めて社会の利益になるだろう...
村井弦斎 「食道楽」
...南へずって行くと隣村の利益になるのでした...
室生犀星 「不思議な魚」
...自分の利益になる點から計つて凡人である人間にとつては一層尊いことのやうに彼には思はれた...
横光利一 「悲しみの代價」
...直ちに自分の利益になる人間かどうかを直覚して...
横光利一 「夜の靴」
...かつ節約の全部がそれ自身の利益になるであろうから救助を少ししか分配しないことをより利益あることとしているのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その資本の分配が輸入停止の際に食物の供給を得るに当り極めて役立った特定階級の利益になるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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