...恰も獨帝狙撃者の現れた機會を巧みに社會黨鎭壓に利用したビスマアクの如く...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...それを利用したのですよ...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...公文書偽造を防ぐために指紋を利用したのが最初とされているが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...此の筑摩家の居城は牡鹿山の天嶮(てんけん)を利用した山城で...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...よければ少しも恥ずかしがらずどしどしと自分のものにして利用したらばいいのだ...
辻潤 「ふもれすく」
...それを最も多く利用したのは...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...したがってトリックもまた人間の心の動きの盲点を利用したものや...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...密室の殺人の逃げ道に利用したのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狹い場所を巧みに利用した...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幕府が大名取潰しの原因として利用したものの中で...
穂積陳重 「法窓夜話」
...後は自分の美貌とジゴマの變裝とをそれに利用した...
堀辰雄 「羽ばたき」
...きみの感情を利用したのさ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...諸方から好奇の眼を集めてゐるのを秘かに利用したわれわれの策戦なんだよ...
牧野信一 「サクラの花びら」
...モンテーニュはしばしばこの婦人を利用した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...力や金を利用したことで...
柳宗悦 「民藝四十年」
...当時の酌婦らもそれら各種の作品を行く先々の宴席に利用したりしたものであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...自然の温泉を利用した温室が幾棟か並んでい...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...彼らの利用した新興の勢力に逆に利用せられることとなったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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