...利欲にかられて嘘をつくのはよくない...
...彼は利欲にまみれた企業の経営者だ...
...苦労を厭わず利欲を追求する生き方は意味がない...
...利欲に駆られて違法行為を働く人々が社会問題となっている...
...彼は利欲に溺れ、大金を手にしても満足することができなかった...
...あるいは利欲のため...
井上円了 「おばけの正体」
...己の利欲の爲に此村を取ると云ふことは何たることでございましやう...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...清い理想的の生活をして自然のおだやかな懐(ふところ)に抱かれていると思った田舎もやっぱり争闘の巷(ちまた)利欲(りよく)の世であるということがだんだんわかってきた...
田山花袋 「田舎教師」
...利欲のほかに何物もない人たちが戦時の風雲に乗じていろいろなきわどい仕事に手を出し...
寺田寅彦 「写生紀行」
...金銭上の利欲や売名のためだったとは断定出来まい...
戸坂潤 「社会時評」
...利欲につくのは――益満だけに...
直木三十五 「南国太平記」
...利欲のほかに恬淡としてゐた...
長谷川時雨 「水色情緒」
...自分の利欲のみを得ようとしていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...六 犯罪に因りて得た金品は何に使ったか毫モ利欲ヲ目的トシテナシタ行為デハナク...
槇村浩 「入所時感想録」
...そしてそれを利欲のために秘していることをも思い起こした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...利欲に耽る...
森鴎外 「追儺」
...ようやく利欲というものを実習した市人が...
柳田国男 「山の人生」
...その根元の動機は決して利欲のみではなかった...
柳田国男 「雪国の春」
...梓も自分の利欲でやったことではない...
山本周五郎 「失蝶記」
...ゆくすえ再び名聞や利欲の争いに踏み迷うなよ...
吉川英治 「私本太平記」
...君恩をかさに着て利欲名聞(みょうもん)のほか何ものもない行状は...
吉川英治 「私本太平記」
...自己保身を目的とした一つの利欲だ」と崇徳院に罵(ののし)らせ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...おのれの利欲にも強かった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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