...「商売のような、利己的な、反道徳的の仕事はいやだ...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...いささか利己的な期待も無いわけでは無かったのである...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...紛らされていた利己的な思念が...
徳田秋声 「あらくれ」
...統制主義に反対するものは一種の利己的な反動家だとさえ考えられているようだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この種の道徳や親切はひとの損害は一向かまわない利己的なものだが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...利己的な享楽以外にはなんの役にもたっていなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...利己的な快楽的なこの都会の魂が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...利己的な道へ誘惑されるのもまた...
中井正一 「地方文化運動報告」
...且つ利己的な人間かということがわかる...
久生十蘭 「湖畔」
...たいへん利己的な愉しみにすぎないかとも思っております」と...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...あなたは非利己的な真実の献身の精神をもって...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...利己的な心から發生したものです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...利己的な工夫や感傷的な戲れやこざかしい技巧がいよいよ多くの誘惑と強要をもつて彼を妨げるのを痛感しなければならない...
三木清 「人生論ノート」
...利己的な工夫や感傷的な戯(たわむ)れやこざかしい技巧がいよいよ多くの誘惑と強要をもって彼を妨げるのを痛感しなければならない...
三木清 「人生論ノート」
...政権をとることが自分の党の利己的な利益と一致した外のあらゆる政党と全くちがう...
宮本百合子 「共産党とモラル」
...浅い趣味の茶人たちや利己的な商人の介入ほどこの窯に毒を流すものはあるまい...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...そこは貴女にもわかって貰えると思うんですが」「どうして利己的なんですの...
山本周五郎 「思い違い物語」
...いかにも肺病患者(テーベー)らしい卑劣な利己的な感情を...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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