...七多くの人間の利己的な心から...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...自分にとって親愛なすべてのものを避けながら、しかも利己的な、つまらない人々の中で生きなければならないことはつらい! リヒノフスキーが僕のためにはここでの最も確かな友だといえる...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...もちろん自分のための利己的な悩みはないでしょう...
高神覚昇 「般若心経講義」
...兄の方がへんに利己的な匂いがし...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ちっぽけな利己的な偽善だ...
豊島与志雄 「子を奪う」
...その愛には少しも利己的な点がなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の自由が脅かされてるという利己的な考えのうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ある無情な狭量な醜い卑しい利己的な批評家に送った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は実際以上の利己的な態度を示していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とかく己と段ちがひの劣弱者のみを愛憐するといふ人間一般のさもしい利己的な同情のもとにあつて天下に蟹本さんぐらゐ自由の天地をもつてるものはなかつた...
中勘助 「銀の匙」
...それをだれだって旅行者の何か利己的な気持と受け取ることができないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...極端に利己的な阪井の平素を思いあわせると...
久生十蘭 「ハムレット」
...するとあなたは永久に利己的な安逸(あんいつ)と無價値な卑(いや)しい罠(わな)にあなたの身を閉ぢ籠めるのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...利己的な工夫や感傷的な戯(たわむ)れやこざかしい技巧がいよいよ多くの誘惑と強要をもって彼を妨げるのを痛感しなければならない...
三木清 「人生論ノート」
...主として自分自身を守る利己的な心持から念じてゐた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...我が家一つの狭い利己的な封鎖的な安泰の希願からどんなに広い...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...やはり利己的な考えが勝ちを占めて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうして利己的な欲望の代わりに...
和辻哲郎 「地異印象記」
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