...彼はこのナイフを利器として使うのが上手だ...
...集中力という利器を駆使すれば、何でもできる...
...スポーツ選手にとって、トレーニングは最大の利器である...
...彼女はライフハックを使って、自分の時間を利器化している...
...社員の最大の利器はコミュニケーション能力だと言われている...
...しかし道徳はいつでも田川夫人のような立場にある人の利器で...
有島武郎 「或る女」
...知らぬ間に彼女自身もいつかその叔父の周到に届いた誤魔化しに乗せられてその利器に触れたのだ...
伊藤野枝 「わがまま」
...なんというすばらしい文明の利器であろうか!艇長はじめ通信係の一同は...
海野十三 「太平洋魔城」
...電話――文明の利器に感謝しないではゐられない)...
種田山頭火 「其中日記」
...今日の如く西洋文明の利器に涜(けが)されない時代には...
近松秋江 「湖光島影」
...●打製類總説石製の利器(りき)を見るに...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...「原子爆弾」と称する恐るべき利器によって...
寺田寅彦 「柿の種」
...煽動者の利器とする詭弁(きべん)の手品の種はここから出て来るのである...
寺田寅彦 「KからQまで」
...今の科学的な利器は単に独創的な素人の思いつきや苦心だけで完成するにはあまりに多くの専門的知識の素養を必要とする...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...そのためにこの文明の利器に親炙(しんしゃ)する好機会をみすみす取り逃がしつつ...
寺田寅彦 「蓄音機」
...俳句においてこの利器はいっそうその巧妙な機能を発揮する...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...これなしにはいかなる数学の利器をいかに駆使しても結局何物も得られないことは...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...しかもそういう場合の問題の解析に必要な利器はまだきわめて不備であって...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...今や既に彼らの利器となりたるにおいてをや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...総て盤根錯節を断つの利器を待つものたらざるなし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...およそ我国に行われるいわゆる文明の利器というものはことごとく物真似から出来上ったものであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...昔は利器たり、今は玩具たり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...飽くまでも文明の利器として...
牧野信一 「熱海線私語」
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