...ふたりとも利口なたちだから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...彼等はただ野心ぶかい利口な奴等にすぎない...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...利口な銃猟家はそこで待ちかまえるわけである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...利口な手のひき方をすることができない...
高見順 「いやな感じ」
...けれど、可愛(かわい)らしい、おとなしい、利口な子だから、わたし大好きなのよ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...一生懸命の弱虫との挌闘にはたいてい利口な軍人の方が手を引く...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...あの人のとこへたずねて来るお利口な連中にだけだけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それに御当人もなかなか利口な女(ひと)でございますから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...なかなか利口なやり方だとなるのであろう...
豊島与志雄 「常識」
...利口な子でしたからね...
豊島与志雄 「林檎」
...余り利口な方法とは言われなくなる...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...これが利口な人の特色かも知れない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...利口な男はこれではいけないと思ってね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それでなくてはかように利口な女と名のつくものと交際は出来ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あつしなどは本當のキ印とばかり思ひ込んで居ましたが」「それが彌太郎の利口なところだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あなたは、お利口なのね...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...謂ゆる利口な生徒や頓智のきく学生が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...片市と松助の涎(よだれ)くりと三助とを評せしは大利口なり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
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