...我国の雀より小さくて非常に利口な...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...小利口な点にある...
伊藤左千夫 「廃める」
...育つにつれて大変利口な子供になり...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...いわゆる利口な大人が目の色を変えて読み...
太宰治 「小説の面白さ」
...本当に、芳子さんにもね……何処と悪いことのない、発明な、利口な、今の世には珍らしい方ですけれど、一つ悪いことがあってね、男の友達と平気で夜歩いたりなんかするんですからね...
田山花袋 「蒲団」
...さぞかし利口ながちょうにちがいないと思ったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...利口なもの、注意ぶかいもの、強いもの、発達したものは、生き残るものだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...なんて利口な! (伯父を抱く)やっと安心したわ! わたし安心して...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...その利口な疑ぐりぶかい目を光らせて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...あの利口な国民がこのうえなしにのろまな国民を征服して...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...なかなか利口なやり方だとなるのであろう...
豊島与志雄 「常識」
...日本人より、遥かに、利口な奴で、只今申した黒船の如きは、帆前船は、風をたよりで動かすが、あれは、石炭を焚いて、風が無くても、一刻(いっとき)に、十里、二十里と走る」「本当ですかい」「本当じゃ」「落ちついていて、深雪さんみたいな、別嬪は、飛んだことになりますぜ」小太郎は、返事をしないで、側へ積み上げた着物、陳べた刀の類、調度を、眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...みいんな利口な団栗ちやん』と出たらめの唱歌のやうなものを歌つて飛び/\しながら又拾ひ始める...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...あまり利口な人間ぢやありませんね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小利口なるは狡るき性根をやしなうて面かぶりの大變ものに成もあり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...十二歳になる利口な少女のプリムロウズが言った...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...とても利口なことも認められた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...あなたみたいに鋭くて利口な人は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
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