...そしてまた、よほど、利口な人達でも、少しでも好意を持ち出したら、二人の間に不利益な、または不快な、と思われる事柄にはなるべく触れまいとします...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...北園というのはなかなか利口な女だよ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...育つにつれて大変利口な子供になり...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...何故宝石を盗らなかったでしょうか」「それは賊が利口な奴で...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...なんて利口な! (伯父を抱く)やっと安心したわ! わたし安心して...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...政友會が之れと相結托したるの却つて利口なるを信ぜむとするに至れり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...また伊原君という人はなかなか利口な常識的な人だから高田のような天才肌の芸風よりは伊井のような人気のあるものを推賞していたようだった...
中里介山 「生前身後の事」
...みいんな利口な団栗ちやん』と出たらめの唱歌のやうなものを歌つて飛び/\しながら又拾ひ始める...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...小利口な慶喜とも合わず...
蜷川新 「天皇」
...この上もない利口な釣師だつたに違ひありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あなたは、お利口なのね...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...利口な女のひとは帯をひくくしめて下さいと云いたい...
林芙美子 「着物雑考」
...君達のような利口な子供には...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...一番利口なことは...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...とても利口なことも認められた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ババが利口なことを見抜き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...やはり山野を捜し回ってジネンジョウ掘りをすることが利口なようである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...一等利口な一等美しいお姫様でしたが...
夢野久作 「白髪小僧」
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