...大野は矢ツ張り利口だ――自己の生活を確かめる爲めに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...學問があるとか金があるとか利口だとか言ふので無くほんとうに生きてゐる人達――さう言ふ人達はことに佐渡に澤山殘つてゐるのだから――さう言ふ人達が...
江南文三 「相川おけさ」
...大體僕は利口だからそれとなく何時も部下に火をつけさせてゐたんだよ...
小穴隆一 「二つの繪」
...「お前は利口だよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...君は中々利口だと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その金で飲んだ方が利口だと思うね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...お前さんはなかなか利口だ...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...当節あ利口だろうぜ」「ええ」深雪は...
直木三十五 「南国太平記」
...女はなかなか利口だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お前は利口かい」「利口だ」「何になるんだ」「大将」小い少年が...
新美南吉 「鍛冶屋の子」
...お蝶さんは人間が利口だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたは利口だから」先生は口を尖らしましたが...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...あたしの叔父は利口だから...
久生十蘭 「西林図」
...利口だよ」そういううちにも...
火野葦平 「花と龍」
...もう少し利口だったらジョン・ギルレイの口車には乗らなかったでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...自分が大へん利口だと思つたのです...
宮原晃一郎 「虹猫の話」
...利口だと云って褒められて...
宮本百合子 「いとこ同志」
...利口だとか又は可愛とかは思って居るのではないけれど...
宮本百合子 「栄蔵の死」
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