...大野は矢ツ張り利口だ――自己の生活を確かめる爲めに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...學問があるとか金があるとか利口だとか言ふので無くほんとうに生きてゐる人達――さう言ふ人達はことに佐渡に澤山殘つてゐるのだから――さう言ふ人達が...
江南文三 「相川おけさ」
...大體僕は利口だからそれとなく何時も部下に火をつけさせてゐたんだよ...
小穴隆一 「二つの繪」
...自分の身を心配したほうが利口だぜ」「俺はあいにく...
高見順 「いやな感じ」
...お利口だったねえ...
太宰治 「冬の花火」
...君は中々利口だと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分を頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...恨みを含むにはあまりに利口だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし彼らはきわめて利口だったので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分が早く嫁にでも行く工夫をした方がよっぽど利口だよ...
夏目漱石 「行人」
...比較研究と云うんだ」「そう」と細君は利口だから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...どうしてどうして」「手前より利口だと解ったのかい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それから?」「よく馴らせば、猿は利口だから、お勝手の桟(さん)や輪鍵位は外せますよ」「成程」伊藤治太夫はすっかり感心して居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尤も敬吉どんは恐ろしく利口だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたは利口だから」先生は口を尖らしましたが...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...利口だと言われています...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...どうも君のほうが僕より利口だと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...わたしどもは利口だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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