...これまた政府に近(ちか)づきて利したること尠(すく)なからず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...鮪(まぐろ)の活(いき)の可いやつを目利して...
泉鏡花 「婦系図」
...己れを利し併せて他を利するなりと云ふ訓令を與へたのは...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...巡査が巡査たる地位を逆用して犯行に利しているという点なのである...
戸坂潤 「社会時評」
...可視的記号を利して理論を推して行くということが自然科学的な科学の歴史的な宿命だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...翌日はすでに八万の胡兵が騎馬の快速を利して...
中島敦 「李陵」
...其政黨も亦これを利して暗に之を引くが如きあらば...
福沢諭吉 「帝室論」
...ブレナム号がダービーに勝利しているはずだ」メイは笑いを押さえられなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...大に我を利したりと思ふもあり...
正岡子規 「病牀譫語」
...トルーマン大統領がこんどの選挙に勝利したについて...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...中国の人民が革命に勝利したこともどこまでがほんとかわからないこと(群像十二号)であったし...
宮本百合子 「五月のことば」
...また彼らを利し彼らを教えるために用いられる奇跡や託宣が存在するが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また「茶」を利して権門をあやつったともいえる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...対陣も久しきにわたっているし、心もそろそろ安らかでなくなっていた張は、「張飛のやつ、いい気になって、あまりにも小馬鹿にした振舞い、よし、今夜は山を下り、一気に敵陣を蹴散らして、目にもの見せてくれようぞ」と、蒙頭(もうとう)、盪石(とうせき)の二将に戦闘用意を命じ、これを左右とし、月明を利して、山を下り、張飛の軍に迫った...
吉川英治 「三国志」
...定軍山と並び占めた位置を利して...
吉川英治 「三国志」
...衆生を利したもうばかりに...
吉川英治 「親鸞」
...ところが、小次郎は両手を懸けてしまったし、男は、左手だったので、勢いは、小次郎を利し、小次郎のからだが、ぶん廻しみたいに廻った代りに、長柄は、彼の手に移ってしまった...
吉川英治 「平の将門」
...時には風を利して炎と共に迫り...
吉川英治 「日本名婦伝」
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