...何となく利かなくなるようだ...
海野十三 「殺人の涯」
...第一物事に目端が利かなくなる...
薄田泣菫 「茶話」
...勉強しないと目端が利かなくなるんさ...
薄田泣菫 「茶話」
...この先しめしが利かなくなると思つた...
田中貢太郎 「白いシヤツの群」
...雪子は一層極まりを悪がって口を利かなくなる方ですから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...手足が利かなくなることが解つてゐますので...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その当座はぺこぺこしていても鼻薬が利かなくなると...
徳田秋声 「縮図」
...即ちそれだけ右翼というものの幅が利かなくなるので...
戸坂潤 「社会時評」
...睨みが利かなくなる...
直木三十五 「南国太平記」
...こっちの睨みが利かなくなるとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...虹彩の内側に膿その他の分泌物が溜つて虹彩と水晶体とが密着して括約が利かなくなるのださうである...
北條民雄 「重病室日誌」
...前借の利かなくなる時だって始終あり...
正岡容 「わが寄席青春録」
...蛇咬を療ずる呪を心得た術士は蛇と同色の物を食わず産蓐(さんじょく)と経行中の女人に触れると呪が利かなくなる...
南方熊楠 「十二支考」
...邪視が利かなくなるの上...
南方熊楠 「十二支考」
...からだの自由が利かなくなるんですもの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...もう四ヵ月も床についていて足の利かなくなることを怖れたからだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...やがて冷汗をかきかきハンドルの自由が少しも利かなくなるのだった...
横光利一 「旅愁」
...とうとう翼(はね)が利かなくなる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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