...山椒と中国山椒は別種です...
...それからほかの薬屋に行って別種の催眠剤を一箱買った...
太宰治 「姥捨」
...その地下構造に於いて全然別種のものだと思った...
太宰治 「佐渡」
...別種の手剛(てごわ)い意地悪の夜叉(やしゃ)がいるのでございました...
太宰治 「男女同権」
...自分の頭にへばりついている我家の雑煮とは全く別種の食物としか思われなかったのである...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...小説にはまた別種のプラスが付加される...
豊島与志雄 「今日の条件」
...まったく別種の観があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古芸術愛惜の精神は新興芸術の発達に対して毫(ごう)も直接の関係なき別種の事たるを明瞭(めいりょう)にせんと欲するのみ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...また別種な興味が湧いて来なければならないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...そもそも実演童話と創作童話が全然別種なものでなければならぬ理由が肯(うなず)けないのである...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...何故口で語られる童話と紙に印刷される童話が全然別種なものとされねばならぬのか...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...けっして別種のものではない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この二つは全然別種である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...けっして別種の水仙ではない...
牧野富太郎 「植物知識」
...妙に重みがあつて別種の力を感じる...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...それ以來私には躑躅の花に對しても別種のなつかし味が感ぜらるゝと同時に...
吉江喬松 「山岳美觀」
...他の方面に於て柳田國男氏の「山の人生」に於ける如き別種の文獻が作られつゝ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...別種の芸術を見るつもりでパヴローヴァに対し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...種類の異なる美に対しては我々は一々別種の標準をもって臨(のぞ)まなくてはならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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