...山椒と中国山椒は別種です...
...さらに別種(べっしゅ)の波瀾(はらん)が胸にわく...
伊藤左千夫 「告げ人」
...子供二人持っての夫婦は又別種の趣があろう」「オイ未だか」岡村が吐鳴(どな)る...
伊藤左千夫 「浜菊」
...彼女は、それと鉄片で体を堅めているものとは、別種であり、少しは糸口が探し出せるはずだと思って、すぐ訊いてみた……「今のは何ごとだね?」「サア何でしょうか」彼は少し頭を上げて言った……「あの今の一騒ぎさ?」「あの先ほどの騒ぎ?」「戦争をしたんだろう?」彼女は仕方なく、自分で推測するより外なかった...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...別種のお生れつきなのでございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...弾性体でもない別種のものであって...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...何か別種のものが奇妙にまじっているのであった...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...別種の深い世界が描き出される...
豊島与志雄 「操守」
...その作品全体は全く別種のものとして...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...東京市中に散在したつまらない寺にはまた別種の興味がある...
永井荷風 「日和下駄」
...別種の者を造り出さない限り望めないことかも知れない...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...例へば「軍隊」「僕等の親分」などのやうに詩の主想とスタイルとを異にして居る別種の者が混入して居り...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...別種に屬して居たからである...
萩原朔太郎 「本質的な文學者」
...別種の暴風雨(あらし)が...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...けっして別種の水仙ではない...
牧野富太郎 「植物知識」
...それからサルガキとて常の柿と別種で実小さいのがある...
南方熊楠 「十二支考」
...これに対しては右のごとき別種の手段が...
柳田国男 「山の人生」
...スコットランドと同じ日本の高原地との比較にも別種の興味が湧いて來る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...恐らく日本画は別種の道をたどったであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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