...山椒と中国山椒は別種です...
...やせて悒鬱(ゆううつ)になった事から生じた別種の美――そう思って葉子がたよりにしていた美もそれはだんだん冴(さ)え増さって行く種類の美ではない事を気づかねばならなくなった...
有島武郎 「或る女」
...越後のとは一品(いつひん)別種(べつしゆ)なる物なりと...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...色彩に於けるトオンと別種のものではない...
高村光太郎 「触覚の世界」
...別種のものである...
太宰治 「春の盗賊」
...全然何か別種の葉巻らしい...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...階下の酒場とは別種のもので...
豊島与志雄 「非情の愛」
...角柱系のものとは全然別種と考えることにした...
中谷宇吉郎 「雪」
...そもそも実演童話と創作童話が全然別種なものでなければならぬ理由が肯(うなず)けないのである...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...特色を異にする多くの別種が混同している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この両品は全然別種に属するものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...けっして別種の水仙ではない...
牧野富太郎 「植物知識」
...それからサルガキとて常の柿と別種で実小さいのがある...
南方熊楠 「十二支考」
...アンネットの裡に全然別種な...
宮本百合子 「アンネット」
...オゴといふ海草も現在は別種のものであるが...
柳田國男 「食料名彙」
...日本のカシワは英語のオークとは別種であるか...
柳田国男 「雪国の春」
...その水深約一尺以内の処にはハラジロ(沙魚(はぜ)の子ともいい別種ともいう)が一面に敷いたように居るのを翁が目堰網で引っ被せてまわる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...それ以來私には躑躅の花に對しても別種のなつかし味が感ぜらるゝと同時に...
吉江喬松 「山岳美觀」
...別種の芸術を見るつもりでパヴローヴァに対し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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