...かつ近世心理学の片端(かたはし)をだも噛(かじ)ってるものなら誰でも心得てる格別目新らしくもない説であるし...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...幾多の波瀾を経た後格別目ざましい事も無しに現在ある通りの状態である...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...「お前には特別目をかけてると思ってあんまり付け上ると……あたしにも考えがありますよ」それでも私は黙って扉に凭(もた)れていた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...われわれの言語を言語として識別させるに必要な要素としての母音や子音の差別目標となるものは...
寺田寅彦 「疑問と空想」
...これが享保以後の特別目立つた大阪の學問の系統である...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...格別目をかけてやっていたでしょう」「と言うと――?」「この大家の跡を取って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...格別目にあたるようなものはない...
久生十蘭 「魔都」
...快活といったって格別目に立つほどのことはない...
久生十蘭 「魔都」
...格別目だつ才気も持たないせいで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人々は別目(けじめ)もなくすべてを工藝と呼ぶ...
柳宗悦 「工藝の道」
...格別目星(めぼ)しい品物もなく...
吉川英治 「江戸三国志」
...格別目をかけられていた者であった...
吉川英治 「剣難女難」
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