...分別くさくはげかかった後頭部などを見ると...
海野十三 「爆薬の花籠」
...今は分別くさい顔になり...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...私がもうこんなに分別くさい鬚男になっているのに気が附かない様子で...
太宰治 「服装に就いて」
...身長一尺未満――年齢五十歳前後――のからだに分別くさい巨大な顔が載(の)っかって...
谷譲次 「踊る地平線」
...僕にもそれが男か女かの区別くらいつくようになった...
田畑修一郎 「石ころ路」
...スメルジャコフは静かに分別くさい調子で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この分別くさい世界をひと思いに足で蹴飛ばして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そしてなんという分別くさい考慮だったろう...
豊島与志雄 「山上湖」
...」「ああそれは分別くさい考えにすぎません...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それから俄に分別くさい様子をして...
豊島与志雄 「同胞」
...物の道理の分りそうな分別くさい顔をしながら...
豊島与志雄 「林檎」
...ひどく分別くさい生真面目なアメリカ人になっている...
久生十蘭 「だいこん」
...人の性を能(よ)く見別くるようになってからは...
久生十蘭 「ハムレット」
...分別くさい口を叩きながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ぶり」と即座に言い別くる...
南方熊楠 「十二支考」
...わたしを分別くさくし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どこかひどく分別くさい勝気な女子高校生みたいな面もあって...
山川方夫 「演技の果て」
...分別くさい大店の旦那とか...
山本周五郎 「新潮記」
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