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饗庭篁村 「木曾道中記」
...我は我の路を別々に歩いてゐた事の餘りに明瞭なのに驚く...
石川啄木 「吉井君の歌」
...二人は別々になつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ごめいめいに別々の仮屋(かりや)をお立てになって...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...二人は梅田の終点で降りて別々に持っている回数券を渡して...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...この二つのものを別々でなく同時に作用させると両方の作用が単に加算的(アディチブ)でなくてそれ以上に有効だということである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...――処でマルクスに於ては唯物論的手段と理想的な目的とは別々なものでもなければ又単純に一つのものでもない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...個々別々に踊っているので...
中里介山 「大菩薩峠」
...別々に母屋と寮との間に毎晩はなして寝かせて...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...もし比喩なら、円(まる)と云っても四角と云っても、つまり同じ事になるのでしょう」「そうかも知れませんが、形や色が始終(しじゅう)変っているうちに、少しも変らないものが、どうしてもあるのです」「その変るものと変らないものが、別々だとすると、要するに心が二つある訳になりますが、それで好いのですか...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...別々の心持で顔を見合せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...放火と殺人はふたりの人間の手で別々にやった仕事だからだ」「そりゃまた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...現在の如く別々の家庭を別々の国に営まうとは夢にも思はなかつたのです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...一源より出たか数ヶ処別々に生じたか知らぬが...
南方熊楠 「十二支考」
...第三十四 鯛の汁(しる)掛(か)け飯も大層(たいそう)結構なものですがそれは先ず鯛を丸のまま白焼(しらやき)にして肉と骨とを別々にします...
村井弦斎 「食道楽」
...しばらくでも別々になりまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私とは別々なものを色々持っているのではない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...坊主と別々にペコペコ三味線を抱えて都の方へ出かける...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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