...この二友に別々に送つた郵便物が屆かなかつたことのある上に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...別々の抽斗(ひきだし)に蔵(しま)ひ込んでる頭を反らして...
薄田泣菫 「茶話」
...二人は別々に出て戻った...
近松秋江 「黒髪」
...われわれは通例便宜上自然と人間とを対立させ両方別々の存在のように考える...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...別々の靴をしかも釦を半分しか留めずに自宅からやってきたということだから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...別々なものとなって映じた...
豊島与志雄 「白血球」
...個々別々に踊っているので...
中里介山 「大菩薩峠」
...これらが別々に循環するとは考え難い(この区別はバビロニア人の血液の生命学説において昼の血液と夜の血液を区別するのに対応する)...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...彼等はそれを個々別々に切りはなして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二人が二人で少しずつ別々にものを考え出すなんと云うことは...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...そして兄弟の別々の職業の利潤がどれだけであろうと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...二人は別々の心持で...
水上滝太郎 「九月一日」
...別々になりましては妻も気がかりでございましょうから」と穏やかに了解を求めて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それは別々に考えるものでないかも知れないと思われた...
室生犀星 「みずうみ」
...人が我々をそれぞれ別々に判断することを願う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あつもの師・焼肉師・等別々の職人をもち...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もちろん別々にではあるが...
山本周五郎 「思い違い物語」
...同じ四辻を別々の方向から眺めたから町の感じが違ったのだ...
夢野久作 「恐ろしい東京」
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