...瘢痕のところで切開されて別々の二体となったものではあるまいか...
海野十三 「三人の双生児」
...芯の厚紙とが別々になって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...本庄とは別々の電車に乗ったが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...ふたりの姿は別々の方角へすばやく消える...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...別々のことを勝手に言ってるような調子だった...
豊島与志雄 「早春」
...別々に討取るように...
直木三十五 「南国太平記」
...各色(かくしょく)に従ひ板木を別々にするの法を取らしめたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...此(か)くは別々に遠ざけ距(へだ)てられているのであろうというように見えてなりません...
永井荷風 「監獄署の裏」
...娘とともに二人の下宿を別々に訪ねて...
夏目漱石 「それから」
...砲架の上に載せた、巨大な大筒を中に、縛られた井上半十郎と、試し撃の成績ばかりに気を揉む稲富喜三郎と、別々な心持で、初秋の山一つ彼方(かなた)に、白々と見える的のあたりを眺めて居たのです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...であるからそれぞれの土地の言語について別々に考えてみなければならぬのでありますが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...働きと内容とは分極しても別々の存在ではなく...
増田惟茂 「知的作用と感情と」
...別々に手ひどい目に合わせてやる外はない――だが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...日々の生活の細部が別々に運行していると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さうなればrとlの音を別々に表すことが出來ると思ふ...
森鴎外 「假名遣意見」
...最初別々に印刷した第一部と第二部との正誤表に載っているが...
森鴎外 「不苦心談」
...人が我々をそれぞれ別々に判断することを願う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二つは最初から別々の遊戯であろうとも思われない...
柳田国男 「こども風土記」
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