...夫婦きりになると二人はまた別々になってせっせと働き出した...
有島武郎 「カインの末裔」
...西暦一七三三年に二人のヨーロッパ人が独立に別々にその地方の地図をシナから持ち帰った...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...二つの全く違った問題を別々に提出しているのである...
戸坂潤 「科学論」
...言葉の一つ一つが余韻の連絡なしに別々に出てきた...
豊島与志雄 「好意」
...実際には別々な場所に存在する...
豊島与志雄 「憑きもの」
...男女ともに別々に一家を成してさしつかえないと考えているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...灰皿のついたスタンドを別々に持つて来てくれた...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...頭(あたま)の外(そと)の世界を別々(べつ/\)に建立(こんりう)して生きてゐる...
夏目漱石 「それから」
...コーヒーとクリームは別々に持って来るんですよ」苛辣(からつ)な言葉に...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...別々のことを考へた...
北條民雄 「月日」
...しばらく別々に暮らした方がいいのだと云うことを病人には云い含めて置いたのだ...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...この一語のうちに東洋と西洋とにおける別々の觀念を一つに結び合はせて表はしたものだ...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...――一つ一つ別々に浮んでくるきりである...
堀辰雄 「幼年時代」
...合格品と不合格品を別々にキチンと積みあげて行っている...
三好十郎 「その人を知らず」
...それから一つ一つ別々に離してお置きなさい...
村井弦斎 「食道楽」
...別々の道を經て送ると云ふのである...
森鴎外 「栗山大膳」
...別々に保存せられていたろうかは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...その別々の方向に遠ざかって行く兵士の行列をジイッと見送っている中(うち)に...
夢野久作 「戦場」
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