...如何に古人及び今人と異なるかを判定するの力をすら持つてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ヨブの哀々たる心の呻(うめき)を言句の末において判定する...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そして遂に朧(おぼろ)なる船名を判定することに成功したのであった...
海野十三 「地球発狂事件」
...推理の力によつて判定する算數學のことである...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...生か死かと判定する能わざるものなること...
田辺元 「メメント モリ」
...だが理論を、理論構成の動機に遡って、即ちその端初の選択の仕方によって、即ち又如何なる問題提出をするかを見て、判定するならば、二群の対立する社会科学の科学性・真理性は、もはや論理学的に同格とは云えない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...――だが併しこの秀でたるインテリゲンチャは如何にして例えばコンミュニズムとファシズムとの是非を判定するか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...彼が人間の思想の内容を第一にその人の文章のスタイルで判定することにしているらしいなどがその一例だ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そうしないで仮に党派的になど判定すると...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その資料の是非を判定することは...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...角の有無で判定するよりは...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...事物の存在を確信できる)第十五節 原因と結果を判定する規則について前節の学説に従えば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...林檎のように種類の多いものは皮の色を見て味を判定することが出来ぬが...
正岡子規 「くだもの」
...を私自身も未だ判定する事が出来なかった...
松永延造 「職工と微笑」
...それが健全な人間の理性の判定する合理性に反したときだけである...
宮本百合子 「現代の主題」
...ねらいが上か下かをどうして判定することができよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...判定するまでは我々の任務でない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...お米のものと判定するよりほかはない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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