...彼女は赤外線も赤い色も判別する力はない...
海野十三 「赤外線男」
...その穴になった数字はこういう数字であらねばならぬと判別する...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...前後の関係から推理によって正確に判別することができる...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...手を入れて黒白を判別するのではなく...
高村光太郎 「回想録」
...われわれの脳髄はきわめて楽にその組み合わせのおのおのの区別を判別する能力をもっている...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...そんな高さからでもこの鳥の目は地上のねずみをねずみとして判別するのだという在来の説はどうもはなはだ疑わしく思われる...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...利害を判別する理性の目が曇ったからでもあったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...物の原因を判別することから結果を限定することに至るまで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...如何にしてその溺死体の甲乙を判別するかと云うに...
中山太郎 「屍体と民俗」
...正しくどこにあるかを判別するところにある...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ミショノー嬢は徒刑囚の刻印を判別するために必要な水薬を要求した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いかなる基準によって真実の足跡を判別するべきか? 確かめる術はない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...明確には判別することができなかつたところに』原因があると主張されるのだ...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...それでも大体判別することが出来るやうにはなつてゐましたが...
牧野信一 「舞踏会余話」
...といって何でも西洋風に限ると西洋風にばかり心酔して日本風の長処までを捨てるのも軽卒(けいそつ)に過ぐるけれども事物を公平に観察してその長短善悪を判別するのが我々文学者の責任でないか...
村井弦斎 「食道楽」
...それを判別する鑑識とを養い...
柳田國男 「和州地名談」
...それら内容物を判別することもたやすくはなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...しんじつ微笑したのかどうかを判別するのは...
山本周五郎 「季節のない街」
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