...つとめて伊良胡が崎をめぐりてよめるいせの海をふきこす秋の初風は伊良胡が崎の松の樹を吹くしほさゐの伊良胡が崎の萱(わすれ)草なみのしぶきにぬれつゝぞさく十七日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...それから初風炉の茶湯懐石の次第にまで深入りする...
矢田津世子 「茶粥の記」
...その中に歌ふトレモロ――秋の初風(はつかぜ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...高沢初風氏らの横浜文壇なるもの大いに盛り...
吉川英治 「年譜」
...その頃の横浜で文壇めいた雰囲気をもっていた人々は、磯萍水、高沢初風、小島烏水といった人たちで、「藻しほ草」という文芸雑誌が唯一の月刊物であったと思う...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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