...徳川家御自慢の初花肩衝も...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...いざり勝五郎の初花の滝と...
野村胡堂 「胡堂百話」
...今朝(けさ)咲いたる初花に逢(あ)はましものを云々(うんぬん)」という歌詞である)源氏は服を一枚脱いで与えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「よそにては木(もぎき)なりとや定むらん下に匂へる梅の初花疑わしくお思いになるなら袖(そで)を触れてごらんなさい」などと言っていると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...初花(はつはな)といふ今年十六の全盛なる少女が...
夢野久作 「白くれない」
...初花太夫は全盛の花魁姿...
夢野久作 「白くれない」
...今日の調べはたゞ初花太夫一人の為めなりし体裁(ていたらく)なり...
夢野久作 「白くれない」
...すこしばかりの賄賂(まひなひ)を吝(を)しみし御蔭にて憐れなる初花太夫は磔刑(はりつけ)か火焙(ひあぶ)りか...
夢野久作 「白くれない」
...程もなく初花楼の初花太夫が稲佐の浜にて磔刑(はりつけ)になるとの噂...
夢野久作 「白くれない」
...初花の母親が重き病床より引立てられしもの也...
夢野久作 「白くれない」
...何(いづ)れも初花の罪を庇(かば)ひし科(とが)によりて初花と同罪せられしものなりと云ふ...
夢野久作 「白くれない」
...初花の言葉は此処にて切れ/″\に乱れ途切れぬ...
夢野久作 「白くれない」
...あはれ初花は全く身に大波を打たせ...
夢野久作 「白くれない」
...初花どの...
夢野久作 「白くれない」
...初花の茶入れは、夙(つと)に天下に鳴っている銘品だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...義政がよろこびの余り「くれなゐの初花染めの色深く思ひし心我れ忘れめや」の一歌を詠(えい)じたというのでこの銘がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...われから初花の茶入れなどを贈って...
吉川英治 「新書太閤記」
...年ごとにする驚きよさびしさよ梅の初花をけふ見つけたりうめ咲けばわがきその日もけふの日もなべてさびしく見えわたるかなこれらは『砂丘』に載つてゐるので...
若山牧水 「樹木とその葉」
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