...君の兄上の初生児も取られていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...最初生き帰って来た夫の何者かを恐れているらしい不可解な態度や...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...宜下見二其初生一知中終死上...
高神覚昇 「般若心経講義」
...初生(はつなり)の茄子(なす)一つは二文(もん)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...リキエー生れの銀弓の 100神に初生の子羊のすぐれし牲を捧げんと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...清き初生の子羊の牲捧ぐべく銀弓の神アポローン――リキエーに生れし神に盟かけ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...されど初生の仔羊のすぐれし牲を捧ぐるを神アポローンに盟せず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...(上略)設有人病者、必迎獅子至病人室中、周視一巡、以祓除不祥、初生小児、将渠含至獅子口中、謂容易長大云々...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...又初生児(しょせいじ)の行末(ゆくすえ)を謀(はか)り...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...すなわちアシの初生のもの...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...三枚の葉すなわちの葉は増大生長して可愛らしい円形の葉面(ハスの葉は始めから全く円形で決してオニバスの初生葉の如き一方に裂け目がない)を水面に浮べ(ハスにはカワホネの様に全く水中に沈在せる葉はありません)これと同時にその茎がやや長じて鬚状の根を出し...
牧野富太郎 「植物記」
...微(かす)かに声するを何事ぞと耳を欹(そばだ)てると蚋(ぶゆ)が草間を飛び廻って「かの青橿鳥は何を苦にするぞ」と問うに「彼の初生児を鷹に捉られた」と草が対(こた)う...
南方熊楠 「十二支考」
...『本草綱目』に、〈猿初生皆黒し、而して雌は老に至って毛色転じて黄と為(な)る、その勢を潰し去れば、すなわち雄を転じて雌と為る、ついに黒者と交わりて孕む〉...
南方熊楠 「十二支考」
...シヨルマット砦建立の際一方の壁が繰返し落ちたので或る初生の兒を生埋すると最早落ちなんだといふ...
南方熊楠 「人柱の話」
...最初生牡蠣を乾(かわ)いた布巾(ふきん)の上へ載(の)せてよく水を切って深い皿へ玉子の黄味ばかり溶(とい)て牡蠣をその中へ入れて掻(か)き廻すのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...初生(はつな)りの柿を青竹で作った小さな籠にいれ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そしてあの初生りの柿が一つでも熟れていたら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その花の蔭の黒いジメジメした土の上に初生児(あかんぼ)の頭ぐらいの白い丸いものが見えます...
夢野久作 「卵」
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