...君の兄上の初生児も取られていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...最初生き帰って来た夫の何者かを恐れているらしい不可解な態度や...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...和譯P.1841.初生兒の生聲は...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...初生(はつなり)の茄子(なす)一つは二文(もん)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その上で人間ならば産婆のすべき初生児の操作法を行なおうとするのである...
寺田寅彦 「子猫」
...清き初生の子羊の牲捧ぐべく銀弓の神アポローン――リキエーに生れし神に盟かけ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...されど初生の仔羊のすぐれし牲を捧ぐるを神アポローンに盟せず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...(上略)設有人病者、必迎獅子至病人室中、周視一巡、以祓除不祥、初生小児、将渠含至獅子口中、謂容易長大云々...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...あたかも初生の小児にいまだ智識の発生を見ざるもののごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...初生児は無理に牛乳に養わるゝと言う...
福沢諭吉 「新女大学」
...しかし支那の説では初生の芽出しが葭でそれがもっと生長した場合が蘆で...
牧野富太郎 「植物記」
...三枚の葉すなわちの葉は増大生長して可愛らしい円形の葉面(ハスの葉は始めから全く円形で決してオニバスの初生葉の如き一方に裂け目がない)を水面に浮べ(ハスにはカワホネの様に全く水中に沈在せる葉はありません)これと同時にその茎がやや長じて鬚状の根を出し...
牧野富太郎 「植物記」
...微(かす)かに声するを何事ぞと耳を欹(そばだ)てると蚋(ぶゆ)が草間を飛び廻って「かの青橿鳥は何を苦にするぞ」と問うに「彼の初生児を鷹に捉られた」と草が対(こた)う...
南方熊楠 「十二支考」
...『本草綱目』に、〈猿初生皆黒し、而して雌は老に至って毛色転じて黄と為(な)る、その勢を潰し去れば、すなわち雄を転じて雌と為る、ついに黒者と交わりて孕む〉...
南方熊楠 「十二支考」
...シヨルマット砦建立の際一方の壁が繰返し落ちたので或る初生の兒を生埋すると最早落ちなんだといふ...
南方熊楠 「人柱の話」
...初生(はつな)りの柿を青竹で作った小さな籠にいれ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そしてあの初生りの柿が一つでも熟れていたら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...天地(てんち)初生(しよせい)の元気を復活し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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