...君の兄上の初生児も取られていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...初生児から老年まで次第に移りゆく人間の年齢を...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...宜下見二其初生一知中終死上...
高神覚昇 「般若心経講義」
...初生(はつなり)の茄子(なす)一つは二文(もん)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その上で人間ならば産婆のすべき初生児の操作法を行なおうとするのである...
寺田寅彦 「子猫」
...リキエー生れの銀弓の 100神に初生の子羊のすぐれし牲を捧げんと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...清き初生の子羊の牲捧ぐべく銀弓の神アポローン――リキエーに生れし神に盟かけ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あたかも初生の小児にいまだ智識の発生を見ざるもののごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...又初生児(しょせいじ)の行末(ゆくすえ)を謀(はか)り...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...すなわちアシの初生のもの...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...しかし支那の説では初生の芽出しが葭でそれがもっと生長した場合が蘆で...
牧野富太郎 「植物記」
...微(かす)かに声するを何事ぞと耳を欹(そばだ)てると蚋(ぶゆ)が草間を飛び廻って「かの青橿鳥は何を苦にするぞ」と問うに「彼の初生児を鷹に捉られた」と草が対(こた)う...
南方熊楠 「十二支考」
...シヨルマット砦建立の際一方の壁が繰返し落ちたので或る初生の兒を生埋すると最早落ちなんだといふ...
南方熊楠 「人柱の話」
...地方に初生児を窒息させて殺す陋習(ろうしゅう)があったために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そしてあの初生りの柿が一つでも熟れていたら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その花の蔭の黒いジメジメした土の上に初生児(あかんぼ)の頭ぐらいの白い丸いものが見えます...
夢野久作 「卵」
...初生(うぶ)本来の我なるを...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...天地(てんち)初生(しよせい)の元気を復活し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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