...ふと私自身の初旅を想ひ出し...
安倍能成 「初旅の残像」
...私の初旅は中学一年の頃だから...
安倍能成 「初旅の残像」
...そのような訳で私にとっては初旅といっていいものである...
上村松園 「母への追慕」
...飛地の伊豆(いず)は田方郡(たかたごおり)の諸村を見廻りの初旅というわけで...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...この初旅(はつたび)の時が一番正直に見て来ております...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分で本当の意味での初旅をしたのは中学時代の後半...
寺田寅彦 「初旅」
...立ったであろう」「この雨の中を――」「可哀想じゃが――」「初旅に――」「お前は...
直木三十五 「南国太平記」
...初旅というのに――そんな無茶な――こちらへござって...
直木三十五 「南国太平記」
...初旅純心修道院の童貞さまから誠一とカヤノ宛に手紙が来て...
永井隆 「この子を残して」
...爪繰りながら二人の初旅の平安を聖母に祈った...
永井隆 「この子を残して」
...その末弟の眼科医善友氏の客となって私はこの初旅の北隅の一夜をおくったのであるが...
服部之総 「望郷」
...何度でも初旅のような気持ちで...
林芙美子 「生活」
...船の初旅も恙(つつが)なく将(は)た横浜よりの汽車の初旅も障(さわ)りなく東京に着(ちゃく)して...
福田英子 「妾の半生涯」
...懐之の初旅は遅るること二歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...岡田武松君との初旅茨城県布川に仮住いしていた長兄は...
柳田国男 「故郷七十年」
...病後の初旅を吉野山へこころみた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ぼくは鳥羽から先の半島は初旅だし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...家郷千里の想いもする京都への初旅を...
吉川英治 「平の将門」
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