...初元結(はつもとゆい)にはとてもおよばない...
長谷川時雨 「紫式部」
...初元結といえば、ずっと前に、もう物故(なくな)ってしまった朱絃舎(しゅげんしゃ)浜子が、これが、初元結だといって、一束の菊の苗をもってきてくれた...
長谷川時雨 「紫式部」
...その、初元結は、浜子のうちのも、あたくしのうちのも震災でどうなったかわからなくなってしまった...
長谷川時雨 「紫式部」
...初元結をもって来てくれた時分のこと...
長谷川時雨 「紫式部」
...いときなき初元結ひに長き世を契る心は結びこめつや大臣の女(むすめ)との結婚にまでお言い及ぼしになった御製は大臣を驚かした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その時濃紫が書いたのだと云って「紫の初元結に結込めし契は千代のかためなりけり」と云う短冊が玉屋に残っていた...
森鴎外 「細木香以」
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