...然しながらルウテルとカルヴインが政治家と変じ貴族並びに群集精神に呼応し初むると同時に彼等は改革の本旨を危地に陥れた...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...其の時は又一般の期望は開展せられ様々の痛ましき矛盾は調和せられ人道(ヒューマニティー)は現社会が未だその一歩をふみ出せしに過ぎない高峰に達し初むるであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...關山の下部見え初む...
大町桂月 「白河の七日」
...(以上トロイア側)(三)如何に「イーリアス」を讀み初むべきか譬へば大美術館を訪ひ...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...アカイア軍の他の部隊トロイア軍を敵として奮ひ進みて戰鬪を初むるを待ち佇立めり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然れども挑戰われより初むれば逃避するを得べからず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...我初むるは不可ならむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...第十二日戰を若し要あらば初むべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...愛し初むる心の大なる不思議な動きこそは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...明治三十二年の秋風吹き初むる頃...
穂積陳重 「法窓夜話」
...これと同時に厨(くりや)にては田楽(でんがく)を焼き初む...
正岡子規 「墨汁一滴」
...質問いまだ終らざるに早く既に不折君の滔々(とうとう)として弁じ初むるを見ん...
正岡子規 「墨汁一滴」
...右に言った通り蛙をば後脚から啖い初むる故一概に言う事もならぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...プリニウスいわくケンタウリ騎兵を初むと...
南方熊楠 「十二支考」
...田舎の家に正月初子に蚕飼する屋を帚初むる事云々...
南方熊楠 「十二支考」
...」時は蓮葉の開いて水面に浮び初むる比...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘆芽をいだし初む...
山本周五郎 「青べか日記」
...アルピニストと呼ばるゝ純粹の探嶮探美の人々が登山を初むることになつたのは...
吉江喬松 「山岳美觀」
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