...自分の切願に一顧(いっこ)をくれるものも無く...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...自分の切願に一顧をくれるものも無く...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...人心本来の切願を発表したのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...全身の切願がその声にこもっていた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...そのスパイ行為の停止を切願する...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...別途な生き方をするようにとの切願だった...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...オリヴィエが外出を嫌(いや)がったことや帰ろうと切願したことなど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は暴風に向かって切願する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ナポレオンは逃走兵のうちを駆け回って、彼らに説き、促がし、威嚇(いかく)し、切願した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不安げなその魂は何時も困惑や切願の状態にあつて...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...そしてほかの目的のためになされたとしたら、臆病の標識として非難されたでもあろうような行為――平伏とか、誓言とか、切願とか、奴隷じみたふるまいとか、そういったものも、恋する者にとっては、はじとはならず、むしろかれはそのためになお賞讃を博するのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...彼随い来って復さん事を切願すれど与えず...
南方熊楠 「十二支考」
...長者今後は必ず如法に請ずべければ何分前通りと切願して...
南方熊楠 「十二支考」
...一層進んで夜中の秘密を明らめんと方士に切願した...
南方熊楠 「十二支考」
...その女王三百人の娘子軍(じょうしぐん)を率い急ぎ来って王の胤を孕みたいと切願し...
南方熊楠 「十二支考」
...其切願のまゝ通行人が首を刎ねやるを禁ず...
南方熊楠 「人柱の話」
...また果たして、自分の切願を、帝のお耳へ取次いでくれていたのかどうか...
吉川英治 「私本太平記」
...切願(せつがん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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