...駐車場から{切通}りを通って行くと、すぐに公園があります...
...雪が降っていても、{切通}りを通ると比較的安全です...
...歩道から{切通}りを眺めると、絵になる風景が広がっている...
...{切通}りが混んでいるので、ちょっと遅れてしまいそうです...
...防犯のため、夜間は{切通}りは避けた方が良いですね...
...夜(よ)の一時頃に切通(きりどほし)の坂を上(のぼ)りしも――勤(つと)めなればかな...
石川啄木 「悲しき玩具」
...鴎(かもめ)がちらちらと白く飛んで、浜の二階家のまわり縁を、行(ゆ)きかいする女も見え、簾(すだれ)を上げる団扇(うちわ)も見え、坂道の切通しを、俥(くるま)が並んで飛ぶのさえ、手に取るように見えたもの...
泉鏡花 「悪獣篇」
...あの切通で使った撥形鶴嘴(ビーター)であると推定されるのは...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...それから切通しの坂の上で別れた...
高濱虚子 「俳諧師」
...六郎が切通(きりどおし)の坂を通って...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...或る切通し線へ入ったと思うと...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...ちょっとした切通しを抜けると...
田畑修一郎 「石ころ路」
...或る切通しの崖の上に建てた立派な家の庇が無殘に暴風に毀されて其儘になつて居るのが目についた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...この引込線は全線に亙(わた)って深い切通しの底を走っているのだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...それから戻つて切通しの坂へかゝつた...
長塚節 「開業醫」
...――湯島切通しに屋敷を持つてゐられる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...名越(なごえ)の切通しを上から見おろすあたりまでが庭つづきになっている...
久生十蘭 「春の山」
...即ち南から切通しを経る道と...
森鴎外 「雁」
...弥吉が切通しのほうを指さしていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...実は、わっしは疾(と)くから、あの四ツ目屋を張込んでいたので、おとといの晩、切通しでの事、また、お屋敷から洞白の面箱が消えうせた事も、のこらず釘勘の閻魔帳(えんまちょう)にのっておりますんで……」「あっ、あの騒動を存じておるのか」「そこで今日、洞白が売りに出るかも分りませんから、旦那に知らせて上げるんです」「売りに出ると申すのは、あの面箱がか?」「そうで」「人手に渡っては一大事、あの洞白の鬼女面は、文昭院様から大殿が拝領した品、毎年柳営(りゅうえい)のお能(のう)には、ぜひ持って参らなければ将軍家へ申しわけの立たないことになる」「ですが……」と釘勘は薄く笑って、「面も大事な品でしょうが、それよりもなお欲しいのは、面の下になっている反古(ほご)の方じゃございませんか」「そこまで存じているなら何も隠さぬ...
吉川英治 「江戸三国志」
...――必死となれば切通しの晩の如く...
吉川英治 「江戸三国志」
...事件(こと)の起りというのは切通しの晩...
吉川英治 「江戸三国志」
...七切通(ななきりどお)しの安手な娼家(しょうか)から一流どこの茶屋...
吉川英治 「私本太平記」
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