...「切目を入れる」木材の表面に細かい傷をつけること...
...「約束の切目をつける」約束を破ることを意味する慣用句...
...「道の切目を頼りに進む」山道などに刻まれた道標のこと...
...「石に切目を入れる」石を削ることで芸術作品をつくる技法...
...「彼の心には深い切目が残った」心に傷を残すことを表現するメタファー...
...どうもまだ話の切目ではなさそうで...
泉鏡花 「婦系図」
...「あれですよ」「なる程、山の中の一軒家ですね」しばらく行くと、森の切目から、夜目にも白い土蔵づくりの不思議な建物が見え始めた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ほんの一寸した雲の切目から薄い日の光が...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...そんな物も一切目に入らなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...内地の新聞も雑誌も一切目にしなかった...
中島敦 「章魚木の下で」
...お珊が脱(ぬ)けたといふ繩の切目などを見て居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――金の切目が縁の切目で」又五郎は覺(さと)つたことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「切目がさゝくれ立つてるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...涙ぐんでうつむいた彼の言葉の切目を待つて訊いた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...貧血な顏の切目の長い目が覗く...
森林太郎 「身上話」
...わかってるが物には切目ということがある...
山本周五郎 「風流太平記」
...僕の臆測の範囲を出ていない話ですが……」犬田博士の話の切目を待兼ねていた司法主任が...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...切目の長い二重瞼(ふたえまぶた)...
夢野久作 「冥土行進曲」
...今結びし藁鞋(わらぢ)の紐(ひも)の切目(きりめ)すがすがしく...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...とくに切目の法橋は...
吉川英治 「私本太平記」
...われらがお会いした切目ノ法橋(ほっきょう)どのは...
吉川英治 「私本太平記」
...紀州の切目ノ法橋(ほっきょう)との連絡をもちつづけ...
吉川英治 「私本太平記」
...いつのまにか切目長押(きりめなげし)に掛けられてあった小薙刀(こなぎなた)を引き抱えている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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