...ひとつの切札のようなものを発見していました...
梅崎春生 「Sの背中」
...つまり犯人の最後の切札は...
江戸川乱歩 「悪霊」
...ぎりぎりの最後の切札(きりふだ)ではないか...
太宰治 「正義と微笑」
...旅は私にあつては生活の切札だ!四月廿八日曇――晴...
種田山頭火 「道中記」
...この種の国内統一運動が切札になるのを見ると...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...切札であるだろうからだ...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...最後の切札はあるんだ...
豊島与志雄 「別れの辞」
...止むを得ぬ、切札を用いるか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...俺の手にはもう切札は無い」花房一郎は深沈たる顔を伏せて...
野村胡堂 「女記者の役割」
...爺やさんを殺してとる必要はないだろう?」健一も最後の切札を出しました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...宵から子刻(ここのつ)前まで、仲吉さんと、私は、――あの、裏の納屋(なや)に居りました」「証拠は?」「この手紙、――御覧下さい」お町はとうとう、最後の切札を、帯の間から出したのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最後の切札(きりふだ)を投げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この雪駄は誰のだい」平次は最後の切札を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の牌を見ると、素晴らしい手で、切札もある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...持牌(もちふだ)は切札のA牌(ポイント)に王牌(キング)に兵牌(ジャツク)で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...なるほどおれは馬鹿ぢやつたわい! 切札の王牌(キング)! どうぢや! 取つたか? 猫の後裔(すゑ)め!A牌(ポイント)はいらんか?A牌(ポイント)!兵牌(ジャツク)! ……」物凄い雷霆が鳴りはためいた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...云いかかって行く方も最後の切札であった...
本庄陸男 「石狩川」
...さういふ時には仕切札といふものを貼るのです...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
便利!手書き漢字入力検索