...賢明なる三菱(みつびし)当事者のために夫人の便宜(べんぎ)を考慮するに吝(やぶさ)かならざらんことを切望するものなり...
芥川龍之介 「馬の脚」
...この貴重なる一章を味読されんことを切望する...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...号令をかける場合刀を抜く事は速やかに廃止する事を切望する...
石原莞爾 「戦争史大観」
...真に自由ならんことを切望する婦人はかの解放より再び自己を解放せざるべからざる必然に面してゐるのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...御身の顔(かんばせ)を見たいと切望するが...
海野十三 「蠅男」
...死を切望するらしい文字もあった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...円満に示談契約を結ばれるように切望する...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...切望するところである...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...どうかこういう国家的にも世界的にも意義の深い仕事に有形無形の援助を惜しまれないようにこの機会をかりて切望する次第である...
寺田寅彦 「地図をながめて」
...イングランドへの隠居を切望するその心は...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...出征者の身内の者が出征者の肉体的無事を切望する観念の...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...半島人の切望する処となっているようである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...本書の態度に学ぶ処あらんことを切望する...
戸坂潤 「読書法」
...人間は何故に長く生きていなければならぬ? また人間は何故に幸福を需(もと)むる事を切望する? の最大目的は動物でも植物でもおよそ生きとし生けるものは皆敢て変わる事はない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...反感を抱かれざらんことを切望する...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自分達の青春を生かし切ることを切望する...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
...ピサロと数人の部下を除いては隊員は悉く帰還を切望するようになった...
和辻哲郎 「鎖国」
...隊員は前進を切望するようになった...
和辻哲郎 「鎖国」
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