...納豆(なっとう)の糸を引いたような切れ目から...
梅崎春生 「幻化」
...まるで轢死人(れきしにん)の両断した胴中の切れ目と切れ目の間を臓腑がねじれ会いながら橋渡しをしているとでもいいたいほど不様(ぶざま)な橋の有様だった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...これまで連続していた記憶の切れ目であったのである...
海野十三 「空中漂流一週間」
...眉の強い、眼の切れ目な、短いつまみ立てたやうな鼻髭を生やした今泉の稍冷い顔つきは、それだけで云ふなら確かに整つた立派な顔だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...線を引いたやうな切れ目が深く長く...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...人影のようなものが作っておいた切れ目から現れ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...大きい方の防寨の切れ目を喜んで出て行った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あるいは防寨の切れ目からはいり込んで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...弾は角面堡(かくめんほう)の切れ目に向かって発射され...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は自らその蒲団を防寨の切れ目にあてた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それこそどんなによかったろうか!18来ては行くだけでなんの甲斐(かい)があろう?この玉の緒の切れ目はいったいどこであろう?罪もなく輪廻(りんね)の環(わ)の中につながれ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...我々はフェンシングの上級者が胴鎧の総ての切れ目を巧みに捉えるのを見て感嘆させられるところのあの突きと引きの柔軟さを彼の中に見ることが出来るのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...草加の近くまで切れ目もなくつづき...
久生十蘭 「奥の海」
...さっきお話ししました雲のあいだの円い切れ目から...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...話の切れ目切れ目に思い浮かべているうちに酒の味もよく解らないまま一柳斎の邸を出た...
夢野久作 「斬られたさに」
...切れ目の長い近眼を釣り上らして...
夢野久作 「一足お先に」
...長靴の切れ目にぴんと生えた摘まみの羽根が...
横光利一 「旅愁」
...おかしな切れ目を入れられた毛皮とテント布...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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