...雲が視界を邪魔していましたが、雲の切れ目に、もしや怪塔ロケットの姿が見えはしないだろうかと思ったのです...
海野十三 「怪塔王」
...唇の切れ目の上には鼠のような粗い髯が生えているところが鼠くさい!」と書いたが...
海野十三 「軍用鼠」
...連れを助けながらも切れ目を抜けて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...今まで空にかけてた雲の切れ目から...
豊島与志雄 「丘の上」
...海に没する夕陽を雲の切れ目に眺めかつ拝んだ...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...あるいは防寨の切れ目からはいり込んで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その新年の祭日には参詣の人が少しの切れ目もなく途上に続く位であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...折々堪らないやうに双眼の切れ目から輻射状の皺を発したが...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...我々はフェンシングの上級者が胴鎧の総ての切れ目を巧みに捉えるのを見て感嘆させられるところのあの突きと引きの柔軟さを彼の中に見ることが出来るのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...遂に雲が切れ目を見せ...
堀辰雄 「菜穂子」
...自然と精神との發展の間には深い切れ目は存せず...
三木清 「歴史哲學」
...お眼の切れ目の深い...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...そうして女の冷やかな言葉の切れ目切れ目毎(ごと)に...
夢野久作 「暗黒公使」
...その切れ目の長い眼と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...雲の切れ目から星が所々に光つてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...谷間の雪が幹の切れ目からときどき白く見えていた...
横光利一 「夜の靴」
...ひとり柴の切れ目からぶくぶく出る泡を面白そうに眺めていた...
横光利一 「笑われた子」
...たちまち切れ目をひろげてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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